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【インドネシア版】2022年のデジタルマーケティングトレンド

インドネシアのデジタルマーケティングにおいて2023年に注目すべきものは?パンデミックも落ち着いてきた2022年のトレンドを、振り返りとあわせてご紹介します。

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【インドネシア版】2022年のデジタルマーケティングトレンド
9:07

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こんにちは!クリスク・インドネシアのタニアです。

インドネシアのデジタルマーケティングのトレンドは今年、どんなことに注目をしていけばいいのでしょうか? 今回はそのヒントとして、2022年に人気だったマーケティングを振り返ってみたいと思います。

コロナ禍でトレンドとなり注目度が急上昇したものもあれば、パンデミックも落ち着いてきて、少しずつコロナ前の活況を取り戻しつつある分野もあります。ぜひ参考にしてみてください。

インフルエンサーによるプロモーションが人気

インドネシアでは、インターネット上のインフルエンサーによるプロモーションが有効なマーケティングのひとつとなっています。

最近ではさまざまなプラットフォームで、インフルエンサーたちが活躍しています。

たとえばTikTokでは、商品やサービスのレビュー動画が広まってきています。投稿者による個人的な投稿に見えますが、実はインフルエンサーによるブランドとのタイアップということも多く見られます。

インフルエンサーが新商品について具体的に紹介するような内容になっている場合には、タイアップ投稿である可能性が高いと言っていいでしょう。

人気インフルエンサーとのコラボがトレンドになった理由のひとつは、ターゲットへのリーチしやすさです。フォロワーのインフルエンサーに対する親近感と信頼度が高いと、SNS上で口コミが広がりやすく、効果的に商品をプロモーションすることができます。

▼インドネシアの人気インフルエンサーについては、こちらの記事をご覧ください!
【2022年最新】インドネシア インフルエンサートレンドまとめ
【2021年】インドネシアの人気インフルエンサーとその実績まとめ

▼マーケティングにおけるレビューの活用については、こちらの記事をご覧ください!
インドネシア人はレビュー好き!SNSごとの口コミマーケ手法を解説

ECの人気は変わらず上昇中

インドネシアでは、Eコマースといえば、「Tokopedia」か「Shopee」が有名です。しかし、最近は「TikTok Shop」の人気が高まってきています。「TikTok Shop」では、TikTok ユーザーが動画を見るだけでなく、アプリ内で気になった商品が購入可能です。

TikTok Shop

TikTok Shopでは、他のECと同様に、洋服、化粧品、アクセサリー、インテリアなどのカテゴリーから、ムスリムファッションのような特定のカテゴリーまで多様な商品が揃っています。

筆者もTikTok Shopで商品を購入してみましたが、他のECと同じような流れで簡単に注文することができました。商品を検索してカートに入れて、届け先を入力後、支払いへ進みます。

また、筆者の場合は初めての利用だったため、送料無料のプロモーションとは別に、初回注文限定の割引サービスを受けることもできました。

TikTok上には商品のレビュー動画がたくさん投稿されているので、ユーザー目線で商品を詳しく知ることができます。投稿を見て商品をほしいと思ったら、別のECサイトやアプリを開く必要はなく、アプリ内で検索して簡単に購入できるのが便利でした。

ライブコマース

ここ最近、世界各国で広まっているライブコマースですが、インドネシアでも 2021年から広がり始め、現在に至るまでその人気は高まり続けています。

ライブコマースはインタラクティブなだけでなく、そこでしか利用できない限定割引クーポンなど、さまざまなプロモーションがユーザーを惹きつけています。

SHOPEE IndonesiaのYouTubeチャンネル

2022年6月に2,712人を対象にJakPat(インドネシアのオンライン調査アプリ)が行った調査の結果、インドネシア人の83.7%がライブコマースを見たことがあることがわかりました。

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引用元:Survei Jakpat: Shopee Rajai Penggunaan Live Shopping di Indonesia

一方で、回答者の45%はライブコマースでの購入経験はありませんでした。

まだ始まったばかりのサービスなので、今後購入経験者も増えていくのではないかと思われます。

同調査によれば、ライブコマースユーザーが最も多いプラットフォームは、Shopee(83.4%)、TikTok(42.2%)、Instagram(34.1%)となっています。

ライブコマースで最もよく見られた商品は、服・アパレル(82.6%)、コスメ・スキンケア・ビューティー(47.2%)、家電(39.3%)、食品(30.7%)、植物 (9.8%)、その他(4.9%)でした。

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引用元:Ini Deretan Produk yang Paling Banyak Dibeli dari Belanja Online di Live Streaming
※グラフはクリスク再編集

▼インドネシアのライブコマース事例はこちらの記事をご覧ください!
インドネシアでも人気!最新ライブコマース事例を紹介

ECとブランドアンバサダーのタイアップ

これまでのECは、ブランドアンバサダーを活用して注目を集め、売り上げを伸ばしてきました。 Tokopedia と Shopeeに次いで、インドネシアでシェアトップ3位に入るBukalapakも、このトレンドを利用して韓国の俳優 ソン・ジュンギをブランドアンバサダーに任命しました。

EC大手では、ユーザーが抽選などでアイドルのグッズがもらえるキャンペーンもときどき行われています。

アイドルファンの興味を惹きつけることで、販売チャンスを高めることに成功しているわけですが、特に韓国アイドルのファンの購買力には注目が集まっています。

イベントや観光などオフラインも再び活況に

パンデミックが収まってきたことによって、2022年にはコンサートを含むさまざまなオフラインイベントが再開されました。

コンサート

2022年は、PestaporaWe The FestDjakarta Warehouse Projectなどの大きなフェスも開催され、多くの人が来場しました。ローカルのミュージシャンだけでなく、海外のミュージシャンを招待するフェスもあり、筆者が行ったPestaporaも人がいっぱいで、コロナ前と同じような盛り上がりでした。

しかし、キャパシティーの問題で今もまだ中止になっているコンサートもあります。コロナによる来場者制限のほか、治安・健康・応急処置テントの不足によって、全3日間のコンサートが2日目に中止になってしまったケースもありました。

イベント

2022 年には、インドネシア全土で約 300 のイベントが開催されました。コロナ前の2019年にはジャカルタで361のイベントが開催されましたが、この数に近い数のイベントが開催されたことになります。

オフラインでは、トラベルフェアやウェディングフェアなどのイベントも盛んに開催され始めています。 2022年はGaruda Indonesia Travel FairIIMSなど、大小さまざまなイベントが目白押しでした。

チケット販売のスタートアップ企業GOERSのデータによると、2022年のイベントの来場者数は、2021年の約2.5倍となっていたそうです。

▼インドネシアへのイベント出展に役立つ情報は、こちらの記事をご覧ください!
大型イベントが続々再開! インドネシアでの出展時に知っておきたいことは?

観光

2022年には観光業も復活し始めて、多くの人が国内や海外で旅行を楽しんでいます。外国人観光客も見かけるようになりました。

最近日本に行った筆者の知人によれば、旅行価格は往復IDR 7,000,000(約6万円)程度だったとのこと。パンデミック前には、往復IDR 4,000,000〜5,000,000 (約3万5000円〜4万5000円) だったので、今はパンデミック前の価格よりもだいぶ高くなっているようです。

しかし、航空券など旅行価格は割高になっていても、国内外問わず旅行に行く人は増えています。

11月に開催された「Travelokaトラベルフェア11.11」から収集されたデータによると、インドネシア人が最も関心を持っている目的地はシンガポール、マレーシア、タイ、カンボジア、香港、日本、韓国、ベトナム、台湾、オーストラリアとなっています。

パンデミック前の 2019 年にはヨーロッパ、日本、韓国が人気でしたが、現在はヨーロッパへの旅行はまだ難しく、アジア各国の人気が高くなっているようです。

まとめ

以上が2022年のインドネシアのトレンドでした。インフルエンサー、EC、ライブコマースは今では広く使われるようになっており、今後数年間はこのトレンドが続く可能性があります。

また、パンデミックで中止となったり制限されていたさまざまなイベント・展示会が、再び開催されるようになったことは朗報です。2023年はオフラインのイベントもますます増えていくと考えられます。

こうした大きな変化がある中で、今年はインドネシアでどんなトレンドが生まれるか、楽しみですね。もしインドネシアを始めとした東南アジアへの進出・インバウンド施策を考えている方は、現地のトレンドを押さえたスタッフがいるクリスクにぜひお問い合わせください!

<参考>
Survei Jakpat: Shopee Rajai Penggunaan Live Shopping di Indonesia
Song Joong Ki Jadi Brand Ambassador, Bukalapak Segera Ekspansi ke Korea Selatan? - Bisnis Tempo.co
Inilah Daftar Brand Ambassador Shopee dari Tahun ke Tahun - Ginee
Buntut Panjang Efek Kasus Festival 'Berdendang Bergoyang' | Republika Online
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Jumlah Pengunjung Event Offline Tahun 2022 Naik 2,5 Kali Lipat
Tren Liburan Akhir Tahun 2022, Ini Destinasi Wisata Internasional dan Lokal Favorit - Lifestyle Fimela.com
Tiga Destinasi Wisata Luar Negeri yang Jadi Favorit Orang Indonesia

▼2022年の東南アジア各国のトレンドは、こちらの記事をご覧ください!
【マレーシア版】2022年のデジタルマーケティングトレンド
【ベトナム版】2022年のデジタルマーケティングトレンド
【2022年】日本は「戦」、東南アジアの「今年の1語」は?【タイ・ベトナム・マレーシア・インドネシア】

(執筆:Tania Paramita 編集:クリスク海外事業部)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

クリスク・インドネシア スタッフ
インドネシアの大学でグラフィックデザインを専攻。日本への留学時、1年でJLPT N2に合格した努力家。クリスク・インドネシアへのジョイン後はインドネシアのSNSマーケティング・インフルエンサーマーケティングを多数手掛ける。趣味は映画鑑賞、コンサート鑑賞、音楽を聞くこと。

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