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マレーシア人がよく利用するFacebook機能で日本にいながら市場調査! - クリスク

作成者: NURUL Asyikin(ヌルル)|2021/11/17 7:30:00

みなさん、こんにちは。クリスク・マレーシアのヌルルです。

マレーシアでは、人口の90%近くがFacebookを利用しています。

日々多くの投稿やストーリーズが投稿され賑わっているFacebook上で、家族や友人の投稿以外にマレーシア人がよく利用する機能を2つご紹介します。

▼合わせてご覧ください!
これから来る?便利なFacebook新機能紹介!

Facebookグループ

Facebookグループには、参加に管理者承認が不要な「公開グループ」と、管理者の承認を得る必要がある「プライベートグループ」があります。

Facebook上のグループの種類は、同業者で作られている仕事系のグループや、趣味・関心のグループ、在日ムスリムのグループなど、広範囲に渡っています。

ストア名でつながるグループの例:Don Don Donki Malaysia Sharing Group

マレーシアの場合、グループのみんなで一緒に何かをしようといった呼び掛け的な投稿ではなく、あくまで情報発信・共有の場であるのが特徴的です。

例えば、今年クアラルンプール市内に1店舗目がオープンした日系の総合ディスカウントストアは、「Don Don Donki Malaysia Sharing Group」のようなグループが作られています。

そこでは、日々、利用したユーザーが「これ買ってみたけど美味しかったよ!」「今日はこの商品が値引きされていた!」などの、実体験を共有する場になっています。

面白いコンテンツでは、「ストアの中で一番好きな商品は何?」というアンケートを管理者が出してみんなで答えていくといったものがあります。この結果はいち消費者としても次回の買い物にとても参考になりますし、同様の商品をマレーシアで販売されたい方には、市場調査としても有用でしょう。

引用先: Don Don Donki Malaysia Sharing Group

訪日情報共有グループの例:Road TO Japan

引用先: Road TO Japan

2016年に作成されたプライベートグループの「Road TO Japan」は、同名の訪日旅行記本の著者が管理人を務める、マレーシアFacebook上最大級の訪日系情報共有グループです(メンバー数約15万人)。

訪日旅行関連のありとあらゆる情報が日々メンバーから投稿されており、在日中のマレーシア人から「今日の紅葉の様子です」とリアルタイムな日本の様子が映し出されると、訪日旅行が難しい現在、多くのメンバーから「また日本に行きたい!」とコメントが寄せられています。

2019年までは、「大阪で皆さんがおすすめの美味しいハラル料理屋さんを教えてください」などといった投稿が多く見られ、観光相談所にもなっていました。筆者はいつもこのグループ内の投稿をみて、マレーシア人の訪日トレンドを学んでいます。

「奈良に行ったら絶対に寄ってほしいお店を見つけました!」というグループ参加者からの投稿には1000以上のいいね!が付き、コメントも600件と高い関心が寄せられているのがわかります。

引用先: https://www.facebook.com/groups/Road.To.Japan/posts/719177171749359/

では、影響力が強いRoad TO JapanのFacebookグループですが、自社・自治体のプロモーションはできるのでしょうか?
管理者のJackさんに質問してみました!

Q:投稿OKな内容は?

  • 観光地の紹介
  • レストランの紹介

観光地の紹介は、FIT(個人旅行者)向けのもので、例えばおすすめの観光スポットや、ロープウェイ、遊覧船などの金額、着物体験や寿司作り体験を紹介することができます。
レストランでしたら、ハラル対応をしているお店や、ホテルまでフードデリバリーが可能などの情報を提供することができます。

Q:投稿NGな内容は?

  • 旅行パッケージの案内、販売
  • 旅行関係以外の商品の紹介、販売

同グループが契約をしているオフィシャルパートナー以外の旅行商品の販売はNGになります。また、このグループは訪日旅行の情報交換の場なので、全く関係のない商品の投稿はNGです。

Q:記載する際の言語は?

英語またはマレー語

Q:その他の注意事項は?

全ての投稿に対し、管理者の承認が必要になります。

グループに参加している「日本大好き!」なマレーシア人に直接情報を届けられるFacebookグループ。実際にこちらのプラットフォームに投稿をして反応を見たり、マレーシア人が好む観光コンテンツを見たりすることができるので、とても参考になりますよ!

また、過去の投稿もグループ内の検索ボタンからキーワードを入れて見ることができるので、例えば「Hokkaido」と検索して、過去の投稿でどんなものが反応が高かったかを調査することも可能です。

*画像掲載許可、質問への回答を頂きました。Special thanks to Road TO Japan team!

Facebookマーケットプレイス

Facebookマーケットプレイスとは、個人・企業による売買が可能なサービスで、取扱商品は子どものおもちゃや本などの小物からイベントチケット、家具、車や家まで多岐にわたっています。商品は新品、中古品どちらでも販売が可能です。

もちろんマーケットプレイス内で広告を出すことも可能。すでに買い物を考えているユーザーに直接届くため、効果的に広告を配信することができます。

2021年11月現在、日本ではまだ提供されておりませんが、マレーシアでは2018年からサービスが開始されています。

マーケットプレイスの便利な機能:フィルター

「フィルター」機能を使うと、現在地から何キロ以内という検索の仕方ができます。

中古品の場合、実際に販売者と連絡を取り合い、商品を確認してから購入をすることも可能で、他のeコマースと比べて気軽に出店・買い物ができると利用者の支持を受けています。

Messangerでのやり取りが可能

マレーシア人は商品を購入する際に、チャット機能で販売者に質問をすることが多いです。Facebookマーケットプレイスはマレーシア人が使い慣れているMessangerに直接繋がっているので、他のeコマースよりも購入者とのコミュニケーションをうまく取ることが販売を成功させる重要なポイントになります。

下記の表はアプリ使用率ランキングです。Facebookが3位、Messengerが9位とどちらも高い位置にランクインしています。

順位 アプリ名 カテゴリー
1 Google ツール
2 WhatsApp Messenger コミュニケーション
3 Facebook ソーシャルメディア
4 YouTube ビデオ
5 Google Chrome ツール
6 Shopee ショッピング
7 Instagram ソーシャルメディア
8 MySejahtera 健康
9 Messenger コミュニケーション
10 Telegram コミュニケーション
「マレーシアのアプリ使用率ランキング」similarwebを参考にクリスク作成
(データは2021年11月付)

まとめ

Facebookはマレーシア人にとって日々の情報発信の場であり、情報収集の場でもあります。今回ご紹介をした機能を理解しうまく使うことで、実際の消費者の声を聞き、日本にいながら市場調査をすることも可能になります。

みなさんがターゲットとしている地域の人たちがどこで情報を収集しているか。みなさんのマーケティングのお力になれるよう、私たちクリスクメンバーは常にアンテナを張っています!