みなさんこんにちは!クリスク・マレーシアのヌルルです。
みなさんはアウトドア派ですか?インドア派ですか?マレーシア人にはアウトドア派が多いです(筆者もそのひとり)!
そんなマレーシア人の間で、今グランピングブームが巻き起こっています。
訪日旅行客が本格的に戻るのは少し先になりそうですが、日本のグランピング場もマレーシア人におすすめできると筆者は考えます。マレーシア人の訪日旅行のニーズと、グランピング場にマレーシア人を集客するメリットをご紹介します。
マレーシアで人気急上昇中のグランピング
グランピングは、自分でテントを立てるキャンプとは違い、ベッドやソファが完備された大きめのテントで過ごしながら自然と触れ合うアクティビティです。
世界的なグランピング人気の波はマレーシアにも及んでいます。マレーシアでもグランピングが認知され始めた2015年に、政府観光局からグランピングのプロモーションを強化するとの発表がありました。
結果的に、Instagram上でグランピング関連のハッシュタグが付いた投稿が計1万件を超えるほど、グランピングはマレーシア人の人気アクティビティとなっています。
実際、マレーシアの人気グランピング施設「Tiarasa Escape Resort」のフォロワー数は、人気5ツ星ホテル「Four Seasons KL」のフォロワー数を2倍以上上回っています。
高級リゾート感を打ち出した投稿が並ぶ「Tiarasa Escape Resort」のアカウント
マレーシア国内のグランピング人気の高まりがうかがえますね。
グランピングはマレーシア人の訪日需要にハマる
マレーシア国内で人気のグランピングは、海外旅行でも需要は高いのでしょうか?
答えはYESです。
JNTOの調査では、リピーター訪日旅行客の観光目的の第2位に「自然や景勝地を観光すること」が入っています。
マレーシア人の訪日旅行に関する期待内容
ただ、実際の訪日旅行客のニーズを知る旅行会社によると、「特にリピーター客は、各地の景勝地を回り尽くしてしまい、次は面白い宿泊体験を探している」そう。
グランピング施設での宿泊をツアーに組み込めるかという質問には、「機会があれば入れてみたい!」「今まではホテルや旅館以外に、ホームステイなどの民泊しか宿泊先のオプションがなかったので面白そう」と、とても乗り気でした。
日本のグランピング施設は、流行に敏感でアウトドア好きな訪日マレーシア人に刺さる可能性が高いです。
マレーシア人向けグランピングプランのメリット
日本人以外の施設利用や宿泊を想定すると、何が必要になるかがわからず、二の足を踏んでしまうかもしれません。
しかし、マレーシア人の訪日旅行にグランピングを組み込むメリットはたくさんあります。
- 大人数での利用が期待できる
- 冬も集客できる
- 自然体験にもお金を遣う層を集客できる
- ローコスト・ハイリターンな旅行商品になりうる
- 豪華な宿泊設備は不要
それぞれ、以降で詳しく説明します。
大人数での利用が期待できる
マレーシア人は家族や友人と旅行する人が多いため、施設利用や宿泊は大人数になりがちです。大人数でもにぎやかに楽しめるグランピング施設は、マレーシア人には特に喜ばれます!
また、社員旅行やチームビルディングで訪日を考えている顧客にも、屋外でのアクティビティが可能なグランピングは便利です。場合によっては40〜50人規模のグループ客も見込めます。
訪日マレーシア人の同行者
冬も集客できる
日本人のグランピング利用者が減る冬でも、訪日マレーシア人なら集客が期待できます。
そもそも常夏の国に住むマレーシア人には、雪遊びができる冬や、桜が見られる春の訪日旅行が人気です。12月前後はマレーシアの学校が休みであることもプラス要因でしょう。
訪日マレーシア人は、閑散期を埋めてくれる優良顧客になるかもしれません。
自然体験にもお金を遣う層を集客できる
キャンプと比べて宿泊料金が多少高額なグランピングは、宿泊にも自然体験にも支出を惜しまない顧客を獲得するチャンスです。
マレーシア人は日本人よりSNSを多用するため、きれいな施設や自然豊かな風景の画像、高評価の口コミは同じ属性のフォロワーに拡散されやすいでしょう。
訪日マレーシア人の役に立った旅行情報源(2019年)
ローコスト・ハイリターンな旅行商品になりうる
グランピング場の多くは車やバスで行ける場所にありますが、マレーシア人が自分で交通手段を確保することは困難です。FIT(個人旅行)が主流のマレーシア市場でも、車両手配込みの旅行プランを販売できるチャンスでしょう。
グランピング場はアクティビティ併設型の宿泊施設のため、到着後のアテンドに忙殺されにくいこともうれしいポイントです。
豪華な宿泊設備は不要
マレーシア人は、日本人ほどテント内の設備に豪華さを求めません。テント内にはベッドと充電ができるコンセント、施設内にトイレ・バスがあれば基本的にはOK!
むしろ、マレーシア人は見たもの体験したことをとにかくSNSに投稿したがります。
日本のグランピング料金はマレーシアに比べると高額ですが、テントの豪華さよりもアクティビティの多様さや楽しさを打ち出す方がおすすめです。
グランピング場利用料金の比較
マレーシア |
約24,200円/泊(RM780.00) |
Canopy Villa Tampik Valley |
日本 |
56,000円/泊 |
Rewild River Side Glamping Hil |
※宿泊料金は一部屋(大人4人)あたり / 筆者調べ(2022年10月)
マレーシア人はプライベートバスルーム、キッチン、自転車、自然豊かな川で十分楽しんでくれます。さらに写真映えするキャンプファイヤーなどのアクティビティや、ドローン撮影などの設備があると喜ばれるでしょう。
ちなみに、筆者が先日宿泊したマレーシア国内のグランピング施設も、テント内の設備は比較的簡素でした。一方、BBQピットや自分で料理ができるキッチン、フラフープやアーチェリーなど、テント外の設備や遊具が充実しています。
まとめ
グランピングは、自然が大好きで世界のトレンドにも敏感なマレーシア人の間で、今後ますます人気の宿泊スタイルになるでしょう!
集客にお悩みのグランピング施設の皆様、新しいツアー商品の企画に悩んでいらっしゃる旅行会社の皆様、マレーシア人向けにグランピングを組み込んだ商品を用意してみてはいかがでしょうか?
なお、マレーシアでの情報発信はSNSがおすすめです。トレンドに敏感なインフルエンサーを起用したマーケティングも可能ですので、試してみたいとお考えの際は是非お気軽にクリスクへご相談ください!
参考)
TOURISM MALAYSIA KEEN TO PROMOTE “GLAMPING” – Tourism Malaysia Corporate Site
Four Seasons Hotel Kuala Lumpur(@fskualalumpur) • Instagram写真と動画
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(執筆:Nurul Asyikin 編集:クリスク海外事業部)