みなさん、こんにちは。クリスク・マレーシアのヌルルです!
2020年の末から、またロックダウンとなる国や街が多くなりました。観光業界にいる皆さまは、この状況がいつまで続くのかと心配されているのではないでしょうか。
しかし2021年に入り世界各地でワクチンの接種が開始!
マレーシアも他国同様、ワクチンの接種スケジュールが確定しました。
マレーシアでは2022年の2月頃には、ほぼ全ての成人がワクチン接種を終えているスケジュールになっています。お隣のシンガポールでは先月から接種が始まり、今年2021年第3四半期までに全ての国民がワクチン接種を終了する予定とのこと。
マレーシア人訪日旅行客が戻ってくるのは2年後?
日本のインバウンド事業者の皆様とお話をすると、外国人観光客が戻ってくるにはあと2~3年はかかるということをよく耳にします。
しかし、筆者はもっと早いのではないかなと予測します。なぜなら、旅行好きな友人や旅行会社にヒアリングをしても、回答は同じで、「ワクチン接種をして、海外旅行が再開したらすぐに旅行をしたい」という意見が多数だからです。
では、そんな海外旅行に行きたくて仕方がないマレーシア人旅行者のバックグラウンドを、このタイミングだからこそ、おさらいしてみましょう!
①マレーシア人訪日者数
2020年は参考データにならないので、2019年までのデータを見てみましょう!
2019年のマレーシア人訪日者数は501,592人でした。商用等の目的が、そのうちの8.6%のみだったので、ほとんどが観光客となります。
5年間の比較でも右肩上がりなのが顕著に表れていますね。
②マレーシア人訪日旅行者数(性別、年齢別)
2019年のデータで見ると、男性よりも女性の方が日本へ訪れているのがわかりますね。年齢層は男女ともに20代~30代が最も日本旅行をしています。
③旅行時期
訪日時期は、プロモーションを掛ける時期にも関わるためとても重要です。
マレーシアの場合、11月末からスクールホリデーに入るため、年末にかけて旅行者が増えます。筆者が旅行会社にヒアリングしたところ、旅行の計画は6か月前から立てることが多いということなので、4月頃からプロモーションに力を入れた方が良いということになります。
④都市ごとの訪日旅行者比較
マレーシア人の都市ごとの外国旅行者数は公表されていないため、正確なデータはありません。
しかし、先日ペナン島とジョホール州の旅行会社の皆さんとお話ししたところ、両エリアともにまだまだ日本への旅行者数は多くないということでした。
旅行に行くとしても、これらの街は電車も走っていないため、日本での電車移動が困難だと予想し、個人旅行よりも団体旅行を選ぶ人が多いそうです。
現状では、個人旅行のプロモーションを行うのであれば、クアラルンプールなどの都市部をターゲットにするのが良さそうですね。
⑤訪日旅行商品の予約方法
予約方法は7割以上の人がインターネットで旅行商品の予約をしています。オンラインの旅行代理店(OTA)の価格競争もあり、今後はますますインターネットからの予約・購入が増えると見込まれています。
⑥訪日旅行者の観光情報元
JNTO調べでは、日本旅行の前に役立った旅行情報源として、SNSとほぼ同じ割合でYouTubeが上位にランクイン。
続いて、「個人のブログ」やトリップアドバイザーなどの「口コミサイト」というように、インターネットを利用して情報収集を行っていることがわかります。
なお、マレーシアでは最強のSNSと言われていたFacebookの利用率が年々下がってきており、YouTubeが追い上げてきていることも覚えておきたいです。
日本旅行に興味がある層へのPR・マーケティング方法は?
ここまでで、マレーシア人の旅行者や、旅行の情報源に何を使っているかを見てきました。では実際にプロモーションをしていく場合、どのような方法が一番効果的なのでしょうか?
それはズバリ! デジタル広告とインフルエンサーマーケティングです!
デジタル広告のメリットとは
- 性別、年齢、興味・関心、居住地まで細かいターゲティングが可能
- ワンクリックで販売サイトまで完結させることが可能
- 効果が数字で見えやすいため、効果測定や改善をすることが簡単
- ツールが豊富なので、特性から戦略を立てて効果的にメッセージを届けることが可能
従来のマスに届けるビルボード広告や新聞広告と違い、ターゲットを絞って情報を届け、販促まで戦略的にマーケティングすることが可能なデジタル広告。実はまだ試していないという方も、是非この「新しい時代」に試してみてはいかがでしょうか。
インフルエンサーマーケティング
実際にその地に足を運んだ人からの「リアルな声」は旅行を考えている人にとっては何にも代えられない貴重な情報源です。
各国ごとに話されている言葉が違うように、興味のあるコンテンツも違ってきます。それぞれの国のインフルエンサーにプロモーションを託してみることで、観光地側も新しい魅力を見つけられるかもしれません!
では、クリスクが行ったマレーシアのインフルエンサーマーケティング事例を紹介しましょう。
彼女があげた9つの投稿中、一番フォロワーの反応が高かったのが、南三陸神割崎の「希望の朝日」。
神秘的な写真と共にその土地の伝説を投稿文で説明しており、行き先の情報を深く知りたいマレーシア人の心を掴みました。
どれだけの人に情報が拡散されたかデータでしっかりと効果測定ができるインフルエンサーマーケティング。また、どういったコンテンツがその国には受けていたかを分析し、次のプロモーションにつなげることのできるとても効果的なプロモーション方法です。
そう遠くはないであろうインバウンド受け入れの再開
改めてマレーシア人訪日旅行者のバックグラウンドを理解し、効果的なプロモーションをしていきましょう!
手前味噌になりますが、クリスクにはデジタル広告が強いチーム、観光業界に強いチームと、皆さまのお力になれるメンバーがそろっています。
東南アジアで観光PRをお考えでしたら、是非お気軽にご相談くださいませ!一緒にインバウンド事業を盛り上げていきましょう!
(執筆:Nurul Asyikin/編集:きたざわあいこ)