みなさん、こんにちは! クリスク・マレーシアのヌルルです。
何かを売りたいと思ったとき、「売りたいもの」だけでなく「売れるもの」を把握することは重要ですよね。
ではみなさんは、東南アジアでの越境ECで何が売れやすいかをご存知でしょうか?
そもそも、日本では楽天市場やAmazonで買い物をする方が多いかもしれませんが、東南アジアの国々では、Shopeeが人気となっています。
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タイ |
マレーシア |
シンガポール |
ベトナム |
インドネシア |
台湾 |
1位 |
Shopee |
Shopee |
Shopee |
Shopee |
Tokopedia |
Shopee |
2位 |
Lazada |
Lazada |
Carousell |
Lazada |
Shopee |
momoshop |
3位 |
Kaidee |
Mudah |
Lazada |
Tiki |
Lazada |
rukuten |
2022年現在の東南アジア各国で人気のECサイト
引用元: SimilarWeb (表:クリスク作成)
東南アジアのECサイトで最も検索されているものとは?
クリスクでは、ECサイト上でどのようなニーズがあるのか、東南アジア各国のShopeeに掲載されている「TRENDING SEARCHES(直近の検索キーワード)」を調査してみました。(2022年5月31日調べ)
タイ(女性向けアパレル・小物が人気)
タイではショルダーバッグや布製のトートバッグ、その他女性用サンダル、セットアップなどの女性向けアパレル商品が多くトレンドに入っています。
他の東南アジアの国とも共通していますが、Shopee内のカテゴリ分けにおいても「Women Clothes」、「Beauty & Personal Care」、「Bags」、「Women Shoes」、「Fashion Accessories」などと女性向けアパレル・ビューティー商品ばかりが細かくカテゴライズされており、同カテゴリー商品への強い需要があることがうかがえます。
マレーシア(女性向けムスリム商品が人気)
マレーシアでもタイと同様に女性向けアパレル商品が人気ですが、スカートやワンピースなどの一般的な服の傍ら、ムスリム女性向けの肌を隠す服もトレンドに入っているのが興味深いところです。
また、特定のアパレルブランドがトレンドに入っているのも他国にない傾向です。ここで挙がっている「ZANZEA」は、香港発祥のアパレルブランドで、ムスリム女性向けやプラスサイズのアイテムを多く揃えているのが特徴です。
シンガポール(小物・日用品が人気)
iPhoneケースや携帯充電器、Apple Watchのバンドなど、ガジェットや家電が検索トレンドの多くを占めるシンガポール。
シンガポールは東南アジアの中でも物価が高いことで有名ですが、ECサイトでは2,000円以下の小物や日用品のニーズが高いようです。
ベトナム(女性向けアパレルが人気)
ベトナムでも、スカートや女性用のハンドバッグ、ハイヒールなどの女性向け商品が多くトレンドに入っています。
また「Son(リップカラー)」も検索トレンド上位に入っています。今人気なのは、韓国風メイクに仕上がるリップティントで、中にはひと月で1万4千本も売れている商品もあります。
インドネシア(女性向けアパレル・靴が人気)
インドネシアではハンドバッグ、サンダル、お財布、シャツと、とにかく女性向けの商品が検索トレンドのほとんどを占めています。
特にShopeeでは、ハンドバッグは1,000円前後の商品が、シャツにおいては1,000円以下の商品が売れているようです。
台湾(生活用品が人気)
台湾では消毒用のアルコール噴霧器や水筒、除湿機などの生活必需品がECサイトで購入されています。
弊社の台湾人スタッフによると、2022年4月から激増したコロナウイルスの感染者数が5月に入っても増え続けていたことと、梅雨明けで気温が上がっていたことが要因とのことでした。
また、2022年5月時点で任天堂のSwitchが検索トレンドに入っております。今回調査した6か国の中で、日本の商品がShopee検索トレンドの上位に入ったのは台湾だけでした。
今、東南アジアで人気なのは日本よりも韓国!
各国の検索トレンド上位をご覧になっておわかりいただけた通り、残念ながら日本にまつわる商品はほとんど入っていませんでした。また、「日本」というカテゴリー自体も人気とはなっていません。
一方で、韓国製品はとても人気があるため、韓国のショップ側もShopee側も非常に力を入れているようです。
Shopeeが常設する「DIRECT FROM KOREA(韓国直送)」カテゴリ
Shopee内には、常設の韓国越境EC専用カテゴリ「Direct from Korea」があります(「Direct from Japan」は2022年5月時点では存在しないようです)。
ここには韓国から直送される商品がまとめられていますが、コスメだけでなく食品やキッチン小物など、取り扱いジャンルは多岐にわたります。
キャンペーンやクーポンの発行も頻繁に行われており、ショップ単位のものから、「50% Coins Cashback」「KOREA Fiesta 20% off Voucher」などの、韓国直送商品全般に適用可能なクーポンも並んでいます。
韓国に学ぶ! 国ごとブランディングする方法とは
マレーシアのShopeeでは、韓国製品は、「K-POP」になぞらえて各カテゴリ名に「K-」がついており、「K-LIVING」「K-SNACKS」「K-BEAUTY」と記載されています。まるで韓国製品であることがひとつのブランドであるかのように表現されています。
また、「Korea」「Korean」のキーワードで検索すると、「韓国風ファッション」や「韓国風メイク」、「韓国スタイル」などと書き添えられた商品が並び、韓国以外の国から出品されている商品までも韓国ブランドにあやかろうとしている様子がうかがえます。
まとめ
日本の商品を東南アジアで販売する、いわゆる「越境EC」を検討した場合、ヒット商品がひと月で1万個以上売れることもあるShopeeは有力な選択肢となるでしょう。
その際には、
- ・Shopeeの内外でどのようなマーケティングがされているのか
- ・ショップごとにどう差別化されているのか
- ・どのようなクリエイティブが受けているのか
などもあわせてリサーチすることが望まれます。
さらに、商品によって最適なマーケティング方法も変わります。
- ・SNS広告で商品の情報を届けた方がいいもの
- ・ライブコマースでスタッフがサイズ感などを詳しくプレゼンすべきもの
- ・インフルエンサーによる「使ってみた」で効果効能を伝えるべきもの
などを、商品の特性に合わせて選びましょう。
東南アジアのECサイトは、言語の壁もあって調査が難しいかも知れません。しかし東南アジア各国に現地スタッフがいるクリスクでは、常に最新情報を把握しています。貴社の商品にあわせた越境ECと現地のマーケティングをお手伝いできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
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(執筆:Nurul Asyikin 編集:クリスク海外事業部)