こんにちは!
クリスクベトナムのリエンです。
2019年も後半に入り、いよいよ日本国内外の旅行者が憧れる紅葉シーズンがスタートしますね。ところでみなさんは、アジア旅行者の間では個人旅行が非常に増えてきていることはご存知でしょうか?
ベトナムツアーオペレーターのSaigon Touristが発表したデータによると、2019年の前半における個人旅行ためのビザ申請率は、前年比48%増加。
世界で一番海外旅行をする中国人は、2017年の個人旅行者の割合は60%となっており、2012年の29%から大きく伸びています。
家族向けベトナム国内旅行パッケジーツアーは安定して成長していますが、20~30代の若者の間では個人海外旅行の割合に上昇傾向が見られます。
実際に筆者も、この8年間でパッケジーツアーを予約したのは1回しかありませんでした。また、自分で旅行計画を立てる知り合いも少なくありません。
世界中の若者たちによる一人旅行(Solo Travel)は、2019年以降の注目すべき旅行トレンドになると言えるでしょう。
そこで今回は、そんな個人旅行にかかせないアプリサービス「Klook(クルック)」と「KKday(ケーケーデイ)」を紹介していきたいと思います。日本ではまだあまり馴染みがないかと思いますが、世界を席巻するサービスですので要チェックですよ!
参考)
Doanh nghiệp lữ hành: Giữ khách bằng nhiều cách
観光庁「旅行動態の変化の状況」
Website :https://www.klook.com/
Facebook:https://www.facebook.com/klookvn/
Klook(クルック)は、香港発の体験予約、オプショナルツアー予約、旅行サービスなどを提供する会社です。
Googleトレンドによると、2018年10月より世界中一で番検索されている旅行体験活動を提供するプラットフォームとなり、2019年4月時点の利用者数は約2500万人。
上の図は、App Storeでの旅行系アプリにおけるKlookの順位ですが、多くのアジア諸国で上位であることがわかります。(2019年9月5日時点)
実際に、Klookのユーザーのうち40%が中華圏で、30%が東南アジア、残りはそれ以外の国や地域からのアクセスとなっています。
なおベトナムの場合、Klookを通じて予約されることが多い観光先はシンガポール、タイ、韓国、台湾、日本、香港となります。
Klookは日本へ参入したのが2019年4月であるため、まだ知らない人も多いかもしれません。しかし、アジア市場においてはインフルエンサーとタイアップしたり旅行イベントを実施したりすることで、ブランド認知度を高めていった結果、サービスオープンからわずか5年間で個人旅行者から愛用されるアプリとなりました。
Website :https://www.kkday.com/
Facebook:https://www.facebook.com/KKdayVietnam/
台湾発のサービスであるKKday(ケーケーデイ)は、Klookの競合で、各地の名所を楽しめるアクティビティを幅広く取り扱っている、ひとり旅攻略サイト・アプリです。
日本でもLINEやぐるなびなどと提携しているため、実際に使ったことがある日本人も多くいるでしょう。
App Storeでは、台湾・香港・マカオでは人気であるとわかりますが、日本やベトナムではもう一息という位置につけています。(2019年9月5日時点)
KlookとKKDayは似たようなサービスですが、その違いを比較してみたいと思います。
参考)
旅先体験予約サイト「Klook(クルック)」 、日本市場に参入
Về chúng tôi | KKday.com
両者はいくつか同じサービスを提供していますが、プロモーションポリシーや、サービス特徴に違いがあります。また、体験サービス数や対応観光地の数では、Klookの方が多いということがわかります。
KlookやKKdayのような個人旅行のためのサービスは、近年各国の若い旅行愛好者に愛用されています。これらのサービスの特徴と長所を詳しく紹介しましょう。
ベトナムでは格安航空会社の増加に従い、海外旅行へ行く人が非常に増えています。
ネットで事前にチケットを予約すれば、現地で手配するよりも安いことが多く、プロモーション時期であれば割引きコードやクーポンを使ってさらにお得に旅行することができます。
それに加えて、旅行サービスを使えば、ポイントを貯める機能や、体験後のレビュー投稿による割引き、友達紹介割引などがあるため、使えば使うほど色々な割引が受けられます。
なお、ベトナムへ旅行する外国人も、空港送迎タクシーの運転手にぼったくられることがあったかもしれませんが、これらのアプリやサービスを使えば、金額がはっきり確認できて支払いもすべて事前にカードで済んで安心です。
2010年代以降から、様々な場面で紙チケットからQRコード発券に変わってきました。
キャッシュレス決済とアプリ予約の発展のおかげで、SIMカード、航空券、ホテル予約、観光チケットなど、旅行のための予約は全て事前に簡単に手配できるようになりました。
チケットをアプリからダウンロードして、読み取り機のついた専用改札にピッとかざすことで終了することは、印刷なしで環境に優しい一方、チケット売り場で並ばず済むため、時間を節約できます。紙のチケットが必須な場合でも、ピックアップの場所を選ぶことができるため安心して予約できます。
Klookによると、2016年から2018年にかけて当日の予約率が9倍に急増したそうです。
つまり、冒険心を持つ旅行者は、旅行前には重要なイベントだけを予約して、残りの旅程は旅の途中で柔軟に決めるということでしょう。
旅行会社のツアーを予約する場合、一番のデメリットは、風景を楽しんで撮影する時間が短かかったり、実際に行きたいスポットにはいけないことがあったりするところですね。
KlookやKKdayは一日観光ツアーを提供するなど、ゆっくり過ごしたいタイプの旅行者にも全部オリジナルのプランを作ることで不便を解決します。
一般的に、訪日ベトナム人は一日観光ツアーやガイド付きバスツアー、レストランでの食事体験などのアクティビティにはあまり興味がありません。それは、ベトナム語ができるガイドがいないならば、「自分でも行ける」と思う人が多いからかもしれません。
では、訪日ベトナム人は、いったい旅行アプリでどんなプランやサービスを利用するのでしょうか?
ゴールデンルート(東京~大阪)の中で一番魅力的かつ新しいシンボルであるスカイツリーは、初めて日本に訪問する人が行く観光スポットなります。
東京の全景がどんなタイミングでも眺められ、すぐに予約できて友達に自慢できる自撮り写真が取れるため、ベトナム人の旅行者はスカイツリーへ多く行くようです。
温泉は日本人向けの温泉旅館でしか体験できないものでしたが、大江戸温泉のおかげで温泉を体験できる外国人観光客がどんどん増えてきましたね。
温泉に一度行ってみたいと思う訪日ベトナム人はもちろん多くいます。なぜかと言うとベトナムには温泉が全くないからです。
温泉は日本でしか体験できないわけではないですけど、日本のユニークな特徴として知られています。温泉へ入浴してから日本らしい街並みで浴衣を着て和食を食べるのは、一番理想的な日本文化体験だと思います。
ベトナム人海外旅行者にとって一番厄介なのはビザ申請です。韓国や日本旅行のためのビザ申請といえば大使館で朝早くから長い行列ができるというイメージが浮かぶほどです。
現在は、混雑を避け旅行スケジュールを守るために、代理申請機関と呼ばれる窓口を介した申請が大勢の人から信用されています。費用は自分で申請するより高いですが、スムーズに審査をクリアすることができるからです。
しかし、代理店により値段が変わったりどこの代理店が信頼できるか判断するのは難しかったりするため、KKdayのビザ申請サービスは頼りになると思います。申請資料について無料相談できるし、他のユーザーの口コミと評価があるため、余計な不安を持たなくて大丈夫です。
浴衣レンタルは女性の間でとても人気なサービスです。せっかく日本に行くなら日本人らしく過ごしたいからです。
このコースには衣装レンタル以外にも、ヘアスタイリングや撮影サービスもあるので自分の予算と合わせて選べます。コメントを見ると一番高く評価されるのは以下の要素です。
訪日ベトナム人の伸び率はここ数年間、連続して1位になっているため、KlookとKkdayのようなアプリを使ったアクティビティ利用者はどんどん増えていくことが期待できるでしょう。
料金的にも安全面でも信頼できる旅行アクティビティの予約サービスアプリはアジアだけではなく今後世界中で盛り上がってきそうですね。
(編集:きたざわあいこ)