こんにちは!
クリスク・ベトナムのリエンです。
インターネットによって、さまざまなベトナム情報を得ることができるようになりましたが、それでもまだ、ベトナム人にとっては当たり前のことでも外国人から見たら衝撃的な物事はいっぱいあると思います。
今回は、知ったらベトナムに対する印象が変わる「ベトナムの不思議なところ」を3つご紹介します。
熱帯モンスーン気候のベトナムは、タイやマレーシアなどの東南アジアの隣国と同様に常夏だろう、と思う人は多いでしょう。しかし、実はベトナムには短いですが、冬があり10度以下になる日もあるのです。
ベトナムの冬の街角の風景のこの動画をご覧ください!
これは北部のラオカイ省サパ県に属するサパ町という小さな町です。ここでは、ちょっとした降雪ではなく数日続くかなりの積雪が見られるため、近年、サパはベトナム国内外の旅行者の間で人気の冬観光地になりました。
ベトナムは今、空前のサッカーブーム。
ホーチミン市のグエン・フエ通りに集まっていたサッカーのファンの写真を見れば、ベトナム人のサッカーフィーバーがどれほどか容易に分かるでしょう。
この写真が撮られたのはサッカーベトナム代表U-23の試合があった日。ベトナム人だけではなく、ベトナムの国旗を上げて「U-23必勝」の台詞が付いている赤いTシャツを着た大勢の外国人も地元の人達と一緒に楽しみました。
では、実際どれくらいのベトナム人がサッカーを好きなのでしょうか。
モバイル通信の大手のAdtimaが発表した2018年の調査によると、回答者の83%が自分がサッカーファンであると言ったという結果が出ています(上の表は「関心のあるスポーツ」のデータで、少し数字が違いますが8割以上というのは同じですね)
このため、ベトナム代表が参加する試合では、とてつもない数のファンが声援を送ります。
私は自分をサッカーファンとは呼べませんが、ワールドカップを見るために徹夜したり国内のスタジアムで行った試合を見に行ったりしたことが何度もあります。
さらに人気なのは選手だけではなく、ベトナム代表をスズキカップ優勝に導いた韓国人・パク・ハンソ監督の爆発的な人気は、BTSなどのK-POPアイドルグループを超えたという意見をネット上でよく見かけます。
私は自分をサッカーファンとは呼べませんが、ワールドカップを見るために徹夜したり国内のスタジアムで行った試合を見に行ったりしたことが何度もあります。
さらに人気なのは選手だけではなく、ベトナム代表をスズキカップ優勝に導いた韓国人・パク・ハンソ監督の爆発的な人気は、BTSなどのK-POPアイドルグループを超えたという意見をネット上でよく見かけます。サッカーがそこまで好きではない人にとって、このとんでもないベトナム人のサッカー愛を不思議に思うかもしれません。
ちなみに、去年ベトナムU23代表のアジアカップでは、在ベトナム大使館のFacebookページに珍しい注意喚起が投稿されました。
サッカーイベントがあるときは、勝利のお祝いを理由にして飲み会に行ったり、バイクを高スピードで走ったりする人は少なくありません。これからベトナム旅行に行く予定がある方は、安全のためベトナムのサッカーのスケジュールをちゃんと確認しておいてください。
ベトナム料理は野菜たっぷりで油を控えるため、ヘルシーフードとして世界的に有名位。以下の2014年に発表された世界保健機関(WHO)の成人の肥満率ランキングを見ればもっとわかりやすいと思います。
しかし、一方では飲酒習慣が大変な問題になっているのです。
ベトナムでは大都市から地方の田舎まで、どこでもお酒が飲める料理店が簡単に見つけられるし、親戚や友達との集まりの際はお酒がベトナム人の食卓に不可欠となっています。
調査によると、ベトナム人1人あたりの年間アルコール消費量は、日本の7.7ℓよりも1ℓ多い、8.7ℓ。中でも人気の高いビールの消費量は東南アジアで1位、世界の29位です。その裏側でベトナムの最新がん統計によるとベトナムでは10万人当たり約25人が肝臓がんを抱いており、世界5位であることが分かりました。ビールとアルコールの過剰摂取が主な原因だそうです。
国民の健康だけではなく、ベトナムの交通事故の40%は飲酒運転による発生しており、経済・社会的に深刻な被害深刻障害を与えています。既にご存知の方も多いと思いますが、ベトナムの交通が非常にやばいです。ベトナム訪問する外国人の第一印象は大量バイクや信号が無くても普通に道路を横断できることだろう。免許なしで運転する若者たちも珍しくないため、歩いても本当に危険です。
(参考)
・Việt Nam là nước uống bia lớn nhất Đông Nam Á, thứ ba Châu Á và hàng đầu thế giới
・Tỉ lệ ung thư gan ở Việt Nam thứ 5 thế giới
健康問題だけではなく、ベトナムの交通事故は40%が飲酒運転により発生しており、経済・社会的に深刻な被害を与えています。
すでにご存知の方も多いと思いますが、ベトナムの交通状況は以前から非常に悪く、大量のバイクが信号が無くても普通に道路を横断しています。また、免許なしで運転する若者たちも珍しくないため、本当に危険です。
さらに、アルコールを摂取した2時間後には普通に運転するのはベトナムで日常のことになっているため、事故が多いのです。去年の12月、ハノイで酒に酔った女性運転手の乗用車がバイクに突っ込み、6人が負傷する事故が発生しました。
飲酒運転の厳罰化は進んでいますが、働いているベトナム人の9割ほどが個人のバイクで通勤し、会社の飲み会に参加する時には、ビールやお酒を飲んだり他人を無理やり飲ませたり、飲まされたりすることが当たり前になっています。
ベトナムでお酒に強いことは仕事上で長所と認められ、ビジネス業界で働く人たちの必須の「スキル」として評価されるほどです。「酔っ払わないと帰らせない」というベトナム人のパーティポリシーを聞いたことがありますか? どうしてもお酒を断りきれずに悩む社会人は多いはずです。
このテーマを踏まえてベトナムの人気の男性3人組のDa LABバンドは2019年3月に『僕にお酒を飲まされるな!』という曲を公開しました。
彼らは「飲まされても飲めないと思ったら飲まらない!」という態度を強く主張し、これも飲み会弱者である私のポリシーです。コメントを見たら、「飲み会に行くか飲ませる時、この曲を流せるわ」という同感しているコメントを多く見つけられます。
多くの外国人の知らないベトナムの不思議を3つ紹介しました。
皆さんが抱いているベトナムのイメージとは違っていたでしょうか?
正直、ベトナムと言えば、殆どの外国人は、フォー・春巻き・ベトナム戦争しか思いつかないかもしれませんが、今回の記事を読んでベトナムの多面的な文化を感じていただける方がいたら何より幸いです。
また、無理にお酒を飲まされる文化みたいに、外国人が普通と考えることをベトナム人がみんな納得できるわけではありません。これは異文化を受け入れ理解するための重要な点だと思います。
(編集:きたざわあいこ)