お久しぶりです! クリスク・タイのパーです!
世界中で全ての業界が新型コロナウイルスによる影響を受けていますが、中でも最も大きいと言えるほどダメージを受けている業界に観光業があることは間違いないでしょう。
東京2020オリンピックを開催する予定だった日本、そして観光収入がメインであるタイも経済損失と戦う必要があります。
そこで、アフターコロナに訪日するタイ人のインサイトを掴むために、タイの国内観光状況と、タイ人観光者の国内のデータ分析したいと思います。加えて、タイ人観光客が気にする旅行中のポイントをまとめて紹介したいと思います。
では、まずコロナが発生する前のタイ人の国外観光概況についてお話しましょう。
なおタイ人の2019年訪日客数(1月~3月)は、2018年より16.5%も急上昇しており、観光に関する企業にとって、タイ人がとても魅力的で、成長性のあるターゲットだと言えるでしょう。
日本には非常に多くのタイ人が訪れており、しかも毎年のように増加しています。では一体タイの訪日客は何に影響されて、日本旅行をしたのでしょうか?
多数の要因がありますが、中でも大きな影響を与えたポイントを紹介します。
国外旅行に行きやすい状況が整ってきたこと、そして日本の魅力的な情報がタイ人に効果的に届いていることで訪日客数が伸びてきたと言えます。
日本および国外旅行が一般に浸透してきたタイですが、一方でタイも観光収入が国の主な収入源といっても過言ではありません。タイの2019年の観光収入は16%を占めており、うち10%は国外渡航者による観光収入です。(KrungthaiBank・EconomicResearchCenterより)
しかし今は 、外国から訪れる観光客を迎えることも出来ません。
そんなご時世に、タイはどう乗り越えようとしているのかも見てみましょう。
タイ経済を支える目的として、タイ国政府観光庁による「ラオ・ティオ・ディウイ・ガン」(私たち一緒に旅行しよう、という意味)という企画が発表されました。これは、7月~10月の間、タイ人のみが参加できるタイ国内観光を奨励されるキャンペーンです。
この企画に登録した人は、以下の3つの特典を得ることができます。
企画の効果を見てみると、7月27日の時点で登録者は459万人。そして、25万件の宿泊予約が入り、政府によって延期されていたソンクランの連休中には4.8万件がチェックインされたそうです。
参考)https://news.thaipbs.or.th/content/294982
国外旅行ができない代わりに国内旅行をしているタイ人は、旅行に対して今はどんなこだわりを持ち、行動が変化しているのか気になりますよね?
タイ国政府観光庁のマーケティング研究部門は、連休である7月17~20日の間に、タイ全国から1,208人を対象として、2020年における国内観光の意見と行動を調査しました。
約9.58日/前もって観光計画をたてる。
3.86人の人数で観光した。
◎チケット→ Facebook、Traveloka、Pantip、Expedia
◎ホテル→ Facebook、Agoda、Booking.com、Traveloka
◎レストラン→ Facebook、Wongnai、YouTube
◎観光地→ Google、Facebook、YouTube
1,東京(日本)
2,ソウル(韓国)
3,大阪(日本)
4,シンガポール
5,ウブド・バリ島(インドネシア)
6,ロンドン(イギリス)
7,クアラ・ルンプル マレーシア
8,台北(台湾)
9,パリス(フランス)
10,ダナン(ベトナム)
このアンケート調査により、感染予防対策がかなり重要な事項と考えられていることが分かりました。
具体的には…
などが、感染対策として安全な方法だと考えられていそうです。
タイ人観光者を惹きつけたいなら、まず、感染予防対策をしっかり行っていることをPRすることは大切ですね。
また、感染予防対策以外にも、観光地自体の美しさと清潔さがタイ観光客に求められています。
SNSが大好きなタイ人は、SNSに投稿出来る写真映えする観光地がいいと感じる傾向が強く、SNSでのレビューにより自分も行きたいと思うタイ人も多いため、そういったスポットの紹介も欠かせません。
次回は、実際にタイの観光施設や観光地で行われているマーケティング事例と、気をつけるべきマーケティングプランについて紹介していきたいと思います!
ぜひ次回の記事もチェックしてくださいね!
(編集:きたざわあいこ)