Webマーケティングブログ|株式会社クリスク

タイでTwitter人気が復活した理由はK-POP! トップブランドのマーケティング術とは? - クリスク

こんにちは!
クリスク・タイのパーです。

日本ではLINEの次に人気なSNSは「Twitter」ですよね。
2019年に発表されたタイのTwitterユーザー数は780万人。Facebookユーザーのおよそ8分の1が利用しています。しかし、ここ2年の間にタイでのTwitter成長率は去年と比較して35%ほど伸びました。これは他の東南アジア国と比べると最も成長率が高いと言えます。

そんなタイでオンライン上の話題作りや、流行を起こしたいブランドならば、Twitterは絶対的に見逃せないSNSと言えるでしょう。なぜなら、インターネットで急速に拡散し芸能人まで扱うようになるフレーズやトレンドは、Twitterから始まるものが少なくないからです。

タイのTwitter利用状況

タイのTwitterユーザー属性

タイでは、Twitterは学生や若い社会人といったミレニアム世代に主に使用されています。

▼性別
男性:49%
女性:51%

▼利用年齢層
16~24歳:40%
25~34歳:26%
35~44歳:19%

Twitterで人気の話題

Twitterで主に呟かれるコンテンツは、芸能についてのコンテンツです。例えば、アイドル、芸能人、ドラマ、テレビ番組などです。他には、社会問題、流行っている話題、有名なブランド、そしてレビューです。つまり、主なユーザーであるタイの若者は、エンターテインメントと自分のライフスタイルについて呟いているのです。

▼タイのTwitterで人気の話題
-音楽 (77%)
-映画 (68%)
-食べ物 (68%)
-交通 (60%)
-ゲーム (57%)
-ファイナンス (57%)
-ファッション (52%)
-車 (51%)

参考:https://www.marketingoops.com/media-ads/social-media/year-on-twitter-in-thailand/

みなさんがご存知の通り、Twitterというプラットフォームはコンテンツのリアルタイム性やフレッシュ性がとても重要なため、トレンドや流行している話題について呟かれています。そのため。日本と同様に「今のトレンド」に出てくる話題やハッシュタグも注目されています。

タイでのTwitterが再ブームした理由

タイではTwitterの人気は低く、ユーザー数も低下気味でした。しかし、タイのK-POPファンがTwitterを使用したことから再ブームが始まり、ユーザー数も上昇してきたのです。
なお、2018年のK-POPについてのツイートは世界全体で52億回でしたが、そのうちタイユーザーのツイートは8億回を占めていました。

Twitterでは、ユーザーが興味あるコンテンツとユーザーのみをフォローできるので、タイでは自分の興味あることを楽しむため、芸能人やアイドルのファンが集まって呟き合うことが多いのです。
Twitterでは、52%のタイ人がブランドの情報をSNSから検索、53%がブランドの情報や動きを知るためにブランドをフォローしていることが分かっています。

このことから、Twitter上でタイのファンが多くいる芸能人やKOLを使って、自分のブランドを流行のトレンドとむすびつけたり、ブランドが作ったハッシュタグなどをトレンドにさせたりすることも、タイでの欠かせないオンラインマーケティングとなっています。

参考:https://www.marketingoops.com/media-ads/social-media/year-on-twitter-in-thailand/

FacebookやInstagramとの使われ方の違い

プライバシーをともて大事に考えている日本人と比べ、タイ人は自分の知り合いや友達の日常生活的な出来事や情報をシェアし合うことを気楽に行います。そのため、FacebookやInstagramでは自分の生活を他の人と共有することがメインな使用目的です。

それに対して、Twitterではリアルタイムコンテンツ、トレンド、そして興味があるコンテンツを共有することが目的となっています。

Twitterでよく見るマーケティング手法

トップブランドにおけるTwitterマーケティング術には、4つの共通点があります。

1.動画コンテンツ使用

タイ人のTwitter上でも動画コンテンツの視聴率は2018年から50%ほど成長しました。また、動画付きツイートはテキストだけのツイートよりも、10倍ほどエンゲージメントが上がることがレポートされました。

2.有名人やインフルエンサーの使用

影響力のある人や有名人などを使って、さらに商品とサービスの注目を集めることができます。ファンからのサポートももちろん、一般人からの認知度を高め、話題を作ることが可能です。

3.Twitter上でユーザーとの会話に頻繁に参加する

Twitterのユーザーは新しいものやトレンドが好きな属性の持ち主です。なので、そんな人たちに新しい商品やサービスに興味を持ってもらう、試してもらう、口コミを広めてもらうために、直接ユーザー同士の会話に参加することが話題や流行作りのきっかけとしてとても重要です。

4.ターゲットを絞る

みなさんがご存知の通り、マーケティングの基本はターゲットを絞ることです。Twitterの使用者は幅広い興味を持っていると言われていますが、それぞれの興味がとてもはっきりしています。そのため、ブランドにとって、ターゲットの興味に合っているコンテンツを制作することは難しくないでしょう。

参考:https://www.posttoday.com/market/news/591135
https://www.thumbsup.in.th/2019/06/brandsontwitter-thailand-q1-2019/

タイで最近人気になったキャンペーン例

Top supermarket

タイのスーパーマーケット。
Twitterや他のSNSにトレンドや話題になっているトッピックを自分が扱っている商品と結びつけたコンテンツを公開。リアルタイムと言えるほどアップデートが早く、面白くて大人気です。

MK Suki

タイ風のすき焼きチェーン店。
Twitter上で、MK Sukiのヌードルを煮てから食べるか、煮ないで食べるかが議論になって、「#煮てから食べるチーム」と「#煮ないで食べるチーム」までハッシュタグがトレンドに上りました。このトレンドに乗って、MK Sukiがそれについてのコンテンツを公開。ヌードルのプローモーションまで出しました。

まとめ

Twitterは、タイでは急激に成長を見せている大量の口コミを発生させるSNSです。トレンドやフレッシュコンテンツ、そして流行が好きで、新しいことを試したい若者が集まっています。短くて早くて、簡単に取得出来るコンテンツが人気な現代のトレンドに対して、ぴったりなコミュニケーションツールではないでしょうか。

トップブランドのマーケティング術を参考にして、例えば、動画やインフルエンサーを利用したコンテンツ施策、様々なコンビネーション施策を行えば、効果的なプロモーションを行うことが可能でしょう。

(編集:きたざわあいこ)