こんにちは!
クリスクの白似田(しらにた)です。
訪日タイ人のインサイト(本音)を知りたい! というのは、タイ人向け訪日インバウンドやプロモーションなどに関わっている方の共通の悩みだと思います。僕も日々、タイ人のインサイトを知りたいと思い、スタッフへのヒアリングや色々な本やWEB情報などをもとにチェックしています。
しかし、例えば、JNTOが発表している「訪日外国人の消費動向調査」で訪日タイ人のデータを確認しても、実際に自社商品(化粧品など)や地域(長崎市など)の「何」がタイ人にとって魅力的なのかを把握することは難しいと感じております。
理由は、調査が訪日タイ人全体を対象したものが多く、個別具体的ではないためです。
そのような中、公的な情報をもとに訪日タイ人の趣向に対する仮説を立て、自ら個別な内容を調査してリアルなデータを収集する取り組みも増えてきております。
今回は、そのような個々の目的に合わせたタイ人のインサイト(本音)を知るための取り組みを紹介いたします!
今回、静岡県・伊豆エリアのDMO(Destination Management Organization)※である「美しい伊豆創造センター」が、伊豆エリアに特化したアンケート調査を実施しました。
※DMO(Destination Management Organization)とは、観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、風俗など当該地域にある観光資源に精通し、地域と協同して観光地域作りを行う法人のこと
アンケート調査は、2018年2月のTITF会場に出展した「美しい伊豆創造センター」ブースにて、実施されました。QRコードを読み込み、20問のWEBアンケートに回答してもらうという形です。
また、事前に弊社が運営するタイ人向け日本情報サイト「UR JAPAN」へのバナー告知とFacebookページへの投稿を実施しました。
“มาร่วมทำแบบสอบถามแล้วรับรางวัลสุดพิเศษกันเถอะ!” ขอเชิญทุกท่านมาร่วมสนุกกับบูธ “ Beautiful IZU”…
タイ人向け日本情報サイト「UR JAPANでのアンケート告知画面
アンケートの回答者には、ペン、手鏡、あぶらとり紙などのノベルティーをプレゼントしました。
会場ではQRコードを読み込んで、アンケートページへ誘導します。
アンケートに答えてくれている来場者のみなさま。
TITF会場の伊豆ブースで集客を行っていたタイ人通訳のぺアリーさん
回答してくれたのは、女性が7割以上という結果に。
男性25.3%:女性74.7%
【アンケート結果】
やはり、「富士山」というキラーコンテンツを持つ伊豆エリアだけにブース来場者もその点に魅力を感じて訪問して訪れた方が多いですね。
遠くからでもひと目で富士山がわかるブースの内装。わかりやすいですね。
一番人気は、伊豆の国パノラマパーク(富士山を見ながら足湯 静岡県のグルメバイキング) 。三島スカイウォーク (世界一のつり橋)をおさえての堂々1位。
【アンケート結果】
刺身の1位は想定していたものの、タカアシガニが意外な健闘。うな丼(うなぎ)よりも人気となりました。
【アンケート結果】
【アンケート結果】
【アンケート結果】
今回のアンケート調査では、具体的に伊豆エリアの地名や食べ物、くだもの名をアンケートの回答に設定。そのため、訪日タイ人が伊豆エリアでの趣向を把握できるようになりました。アンケート結果を活かして、下記のようなプランを作成することも可能だと思います。
<訪日タイ人向け伊豆エリア周遊プラン>
「いちご狩り」をした後に「伊豆の国パノラマパークで足湯をしながら富士山を見て」、「浴衣」で「刺身」を食べる。
訪日タイ人のインサイト(本音)を知りたい! と悩んでいる自治体や企業な方は、このような個別のアンケート調査などを実施することでマーケティング戦略に活かすことができます。
自分たちの強み(訪日タイ人でも初訪orリピーターが多い、主要空港からのアクセス時間、宿泊or立ち寄り地など)を洗い出し、それを訪日タイ人に関する公的情報と照らし合わせて仮説立案とインサイト調査を実施しては、いかがでしょうか?
近い内に、伊豆DMO様が5日間で2000件近いアンケート回答を得るためにどのような準備や当日のオペレーションを行ったかも紹介したいと思います!
お楽しみに!