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ガイド本ナシ! タイ人はどこで日本旅行前の情報収集をする?

日本人がタイに行くときは、ガイドブックを買って情報収集する人も多いだろうが、タイ人はガイドブックをほとんど利用しない。ツア-の利用も、何度も訪日しているタイ人は利用しないという。では、いったいどこで情報収集をして日本旅行をしているのでしょうか?

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タイ人にとって日本は最も旅行に行きたい国だということをご存知でしょうか。
下記のインフォグラフィックは「SKY SCANNER」というウェブサイトでタイ人が検索した国と街のTop 10です。

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(引用元 : https://www.skyscanner.co.th/news/inspiration/travel-trends-2016/

2013年7月、タイ人に対するビザが免除され、日本に滞在できる日数が15日間となって以来、日本に旅行するタイ人はどんどん多くなっています。Kasikorn Researchセンターによると、2015年に日本へ旅行したタイ人は約822,000~855,000人なのだそう。
タイでは3月~5月、10月~12月は長い連休が多いため、外国旅行のハイシーズンとなります。特に4月に日本に行くタイ人は多く、これは、タイの夏休み(ソンクラン祭り)と日本の桜シーズンが重なっているためです。
(参考 : http://www.hooninside.com/news-detail.php?id=454718

そんな日本旅行が人気のタイですが、タイ人はどのように日本への旅行内容を決めているのでしょうか?

ツアーを利用するタイ人旅行者は減少!

現在、ツアーで海外旅行に行くタイ人の割合は少なくなっています。なぜなら、観光ビザは免除、ローコストな航空チケットがあり、情報はインターネットで簡単に調べることができるからです。1日のプランも、他の旅行者の情報を元にして作る人が多いようです。

日本旅行に行くタイ人はどうやって情報を調べる?

タイ人は、気になっている情報をFacebookのタイムラインにシェアします。それを友達たちが見て、そのリンクをクリックしたり、Google で検索したりします。例えば、「“เที่ยวญี่ปุ่นด้วยตัวเอง”」(個人で日本旅行)、「 “เที่ยวญี่ปุ่น”」(日本旅行)などです。

では、どれくらい個人旅行について検索されているのかを、Google AdWordsで調べてみました。

■「日本旅行」の検索回数
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■「個人で日本旅行」の検索回数
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ツアーではなく自分で旅行することが人気になった理由は?

1. 自由に旅行できる

ツアーだったら、ツアーのプランの通りに旅行に行くことになりますが、自分でプランを作れば自由に旅行できます。自分が食べに行きたいレストラン、観光地に行けます。例えば、今回はお寺や観光地ではなく、ショッピングをメインにしようなどのプラン立ても、一緒に旅行に行く人と意見が合えばOKです。
移動についても、インターネットのFreeスポットがあるので、観光地やレストランの行き方が簡単にインターネットで調べられます。

2. ローカルなレストランに行きたい

ツアー向けのレストランではなく、たまには美味しいローカルのお店に食べに行きたいのです。また、毎回レストランで食べると費用もかかりますが、ある日はコンビニで安くて美味しい食べ物を食べ、別の日には豪華な夕食を楽しむといったことが可能です。

3. 予算調整ができる

自分のプランに合わせて費用を調整できます。ツアーなら航空券のほかに、ホテル代やレストラン、観光地の入場料、サービスチャージなどが含まれていますが、これは次のものを利用すれば値段を抑えることができます。
・航空券
→ LCCのプロモーションチケットを購入する
・宿泊先
→ ホテルではなくホステルやドミトリーなどを利用する
・日本での移動
→ 日本の交通はとても便利なので、電車で移動が可能

高級なホテルではなく、高級なレストランでお金を使ったほうがよいと考える人もいるので、どこにお金をかけてどこを節約するかを自分で決められるのは、個人旅行のとてもよい点です。

タイ人の旅行者によく使われるPantip.comとは?

Pantip.com(http://pantip.com)はタイでとても人気のある掲示板サイトです。テーマに対して他のユーザたちと意見のやりとりが可能で、テーマによるカテゴリーが細かく分かれているので使いやすいです。ここで、旅行についての情報交換も行われています。

パンティップの使い方

パンティップは、会員登録しないと投稿することができません。登録者への質問投稿、自分の体験を書いた投稿のほかに、パンティップマーケットという購入機能があります。
体験投稿には2種類あり、「CR(Customer Review)」という自分の体験を書く記事と、「SR(Sponsored Review)」 という企業からの依頼で記事の2つです。

■「CR」の例(日本への個人旅行体験をユーザーが自由に書いた記事)
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コメント欄には、記事を読んだ他のユーザーたちが自分の体験や質問をしています。
例えば、
記事を読んだユーザー:
「私は大阪から成田空港まで新幹線ではなく国内便で行こうと思います」
記事を書いた人:
「大阪からならPeach Airline がいいですよ。成田へは1日3便飛んでいますよ」
といった形で、情報交換が行われています。

■「SR」の例(日本へのツアー旅行体験をスポンサーからの依頼を受けて書いた記事)
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4泊6日の東京・大阪旅行についての記事でも、記事を読んだユーザーからの質問を受けて、記事を書いた人はこんな回答をしています。
「今回のツアープランを読んで、観光地の情報などを調べてから行ったほうがいいと思います。そのためにPantip.comはおすすめです」
「ツアーでは時間を守るのが大事です」
「食べ物の問題は心配しないでください。ローカルのレストランやコンビニなどはどこにでもあるので便利です」

CRとSR のレビューはどちらが人気?

CRの記事は、シェア数45,000回
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SRの記事は、シェア数166回
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記事の一番下の右に見るとシェア数が出ているのですが、圧倒的な違いがありますね。
やはり、一般のユーザーがリアルな気持ちで書いている方がより参考になるためでしょう。

周りのタイ人に「どうやって旅行情報を調べますか?」と調査してみました

Aさん(女性):
「前回、花見の季節に日本へ行ってきました。ある旅行系の番組を見て行きたくなり、日本関連のFacebookページやパンティップの体験記事を読んで調べてみました。ただ、私は1回も日本に行ったことがないし、プランを作る時間もあまりないので今回はツアーで行ってきました。日本の桜はやはり素敵でしたね。ただ、もっと桜を見ていたかったのに、スケジュール的に滞在時間が短くて、あまり行きたい場所にいけなかったです。それでも楽しかった。また行きたいですが、今度は個人で行こうと思っています」

Bさん(女性):
「海外旅行に行くなら、色々なことを考えないといけないですから、大体半年間ほど考えてから行きます。まずは会社の休みを取りたい時期を考えてチケットを探します。最近は安い航空券が多いので、昔よりかなり行きやすくなりましたね。航空券を取ったらプランを考えます。プランはインターネットで検索したり、旅行系のインフルエンサーがパンティップに書いたレビューを読んだりして、自分のしたいことと合わせて工夫しました

まとめ

パンティップ以外には、日本旅行に関係するポータルサイトやFacebookページなどでも情報を調べられます。
http://travel.sanook.com/ や http://www.kapook.com 、http://www.mthai.com などがタイの人気のポータルサイトで、ニュースやコンテンツサービスなどを提供しています。ガイドブックはあまり人気ではないですが、日本旅行の時にインターネットがつながらない時のためにガイドブックも売られています。
現在は日本へ行くタイ人が多いため、PR次第ではタイ人観光客に人気のお店になれるかもしれません。

(編集 : きたざわあいこ)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

Clisk Thailand(Clisk Co.,Ltd.)代表取締役 兼 株式会社クリスク 取締役
クリスクの海外事業(タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア)を統括。2013年のタイ着任以降、東南アジアのweb/SNSマーケティング支援の第一線に立ち続ける。家では家族を愛するパパ。趣味は野球とバドミントン。

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