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タイの国王であるプーミポン・アドゥンヤデート (Bhumibol Adulyadej) ラーマ9世が2016年10月13日にご逝去されました。これを受けて、日本でもさまざまなニュースが飛び交っていますが、実際いまのタイはどういう状況なのか、現地からお伝えしたいと思います。
【2016年10月13日】
タイ国民から、絶大な敬愛を受けているプーミポン国王(ラーマ9世)が15時52分にご逝去されたと王室より通告が出されました。享年89歳。王としての在位が70年間と、世界で最も長い期間務めておられました(在位期間:1946年6月9日~2016年10月13日)。
【2016年10月15日】
タイ人及び外国人が、全国からラーマ9世の弔問に王宮の周辺へ殺到し、花を手向け、ロウソクに火をつけたり、弔問名簿に署名したりしていました。
王宮までの道ではところどころ小さな医療スペースができたり、国王のために良い行いをしたり、タイ人同士の思いやりとして、一部の国民によって弔問の参加者に飲み物や食料品が支給されていました。
【2016年10月29日】
8時00分~21時00分の間、プーミポン国王のご遺体が安置されている王宮内のデュシットマハープラサート宮殿が開放され、弔問出来るようになりました。
その他にも、民間企業(デパートなど)の施設には王宮まで行けない国民のために、弔問名簿に署名する場所が設置してあります。
官公庁の服喪期間は1年間で、一般人は30日間とすることが王室から公布されました。
実際にレストランや娯楽施設などでは、娯楽を慎み、さまざまなイベントが中止になったり、延期されたりしています。(お店によっては1週間休業している店もあれば、平常通り営業している店もあるが、屋外での娯楽イベントは概ね控えられています)
テレビ放送などはどうかというと、放送局及びソーシャルメディアは娯楽番組の放送を30日間控えるよう、王室より協力の要請が出されています。ただ、ソーシャルメディアの一部は、王室へ失礼とならない程度に広告活動を再開してきています。
服喪期間中は黒の衣装を着ることが望まれます。現在、黒い服は需要が大幅に高まり、品切れや値上がりしています。(いつも150~200バーツの商品なら350~500バーツ程度になっています)
学生は制服。大人の女性は肩や膝が隠れる黒い服装、男性は襟付きの服にきちんとした靴を履きます。
引用元:http://www.nationtv.tv/main/content/social/378521752/
黒の衣装がなくても、ちゃんとした服装をして黒のリボンをつけていれば大丈夫です。
普通の服を着ている人も多いですが、黒いリボンを身につけています。ただし、王宮などへ弔問する際は、黒い服装で行ったほうが良いでしょう。
服喪期間の30日間が過ぎれば、また多くのイベントや・娯楽・ソーシャルメディアなど、人々の生活の全てが徐々に元の状態に戻るはずですが、まだしばらくはタイ人の悲しみは癒えることはないでしょう。
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(編集:きたざわあいこ)