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無視できない第3の性。タイではLGBTのSNSユーザーが340万人超で日本の9倍!?

インターネット・SNSユーザーが急増しているタイ。LGBTQ+や同性愛にも寛容なお国柄であるタイのFacebookユーザー数を、LGBTQ+も含めた性別で算出してみました!

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こんにちは、タイの金城です。
今回は2016年現在のタイのソーシャルメディア事情について紹介していきます。

タイ人は100%以上がソーシャルメディアを使ってる? 現在のユーザー数とは

タイのソーシャルメディアユーザー数は依然として伸びており、現在約3,800万のアクティブユーザーがいると言われています。(参考 : We are social 2016)
なお、ここ1〜2年ではInstgramが急成長しているものの、Facebookも相変わらず圧倒的な利用率を保っています。

各ソーシャルメディアの利用率比較
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引用元 : https://www.etda.or.th/documents-for-download.html

2016年現在、Facebookの広告配信ターゲットアカウント数は3,900万まで達しており、2015年1月の3,000万から900万アカウントも増加に。
※なおこれはタイの総人口6,700万に対して約60%にリーチできる状況になっていると言えます。
※複数アカウント持っているタイ人もいるのであくまで参考数値です

驚異的なのは、タイのインターネットユーザー数が3,800万だという事。インターネットユーザーの100%以上がFacebookを利用しているという不思議な現象が起きています。

まぁ、今やタイ人のFacebookのアクティブ率については既に認知されていると思うので、今回は第3の性別や同性愛にオープンなタイにちなんで、LGBTのユーザーに注目した調査をしてみました。

タイのソーシャルメディアユーザー 性別比率


引用元 : https://www.etda.or.th/documents-for-download.html

こちらはタイローカルのインターネット調査会社が纏めているデータで、ソーシャルメディアユーザーの性別比率を絵にしたもの。
男性が42.4%、女性が55.8%、そして真ん中がLGBTのT(T=トランスジェンダー)のユーザー率で、1.8%となっています。

こういった調査対象で、データが3つに分けられることは珍しいかと思いますが、「タイには性別が3つある」と言われるほど、レディボーイ(日本でいうニューハーフ)が社会にも浸透しています。

3,800万のソーシャルメディアユーザーに対して1.8%という事は、68万ちょっとのユーザーがトランスジェンダーという事ですから、マーケティング対象として無視できない状況ですね。

使っているソーシャルメディアに違いはあるか?

ソーシャルメディア毎の利用率の調査データがありました。

性別毎SNS利用率
引用元 : https://www.etda.or.th/documents-for-download.html
FacebookやLINEに関しては3者ともほぼ同じ利用率になっておりますが、Instagramには顕著な差が!
男性に比べ女性が高いのは「やはり」という感じですが、女性以上に同性愛者が高い利用率となっているのは意外でした。

ちなみに、Instagramは2015年10月から一般企業向けに広告出稿が可能となっており、2016年の2月末には、すでに世界全体で広告主の数が20万社を達したと発表しているくらい、広告の需要は急激に高まっています。
20万社の内75%は米国以外の企業なのですが、Instagramの投稿数が世界1位となった事があるタイでもかなりの企業が広告出稿を開始しています。

Facebookの広告機能を使ってLGBについても独自に調査してみた

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先ほどのデータには、「LGB=レズビアン、ゲイ、バイセクシャル」に関する情報がなかったので、独自にFacebookのユーザー数を調査してみました。

◎性別:男性 恋愛対象 : 男性 と設定しているゲイと考えられるユーザー数
→ 31万アカウント

ちなみに日本は9万ちょっとでした。やはりけっこうな差がありますね。

◎性別 : 女性 恋愛対象 : 女性 と設定しているレズビアンと考えられるユーザー数
→ 65万アカウント

女性のほうが多いんですね!少し意外でした。

◎性別:男性 恋愛対象 : 女性と男性 と設定しているバイ男性と考えられるユーザー数
→ 52万アカウント

◎性別 : 女性 恋愛対象 : 男性と女性 と設定しているバイ女性と考えられるユーザー数
→ 120万アカウント

ここでも女性のバイの方が圧倒的に多い結果に!

なお、こちらのデータはFacebookに設定されている情報を元に調査しているので、恋愛対象を設定していないユーザーに関してはカウント出来ていません。
それでも、ソーシャルメディアでオープンにしているのは女性の方が多いのかもしれない、ということが分かりますね。
最後の「恋愛対象が女性な女性」については、変な友人申請を避けるためにわざと恋愛対象設定を女性にしている可能性もありますが……。

◎独自調査データまとめ
男性 → 男性 … 31万アカウント
女性 → 女性 … 65万アカウント
男性 → 男性と女性 … 52万アカウント
女性 → 男性と女性 … 120万アカウント

◎Facebookユーザーアカウント総数におけるLGB割合比較(全てFacebook調査)
▼日本ユーザーアカウント数 2,400万
ゲイユーザー:9万【比率:0.37%】
レズユーザー:8万【比率:0.33%】
バイ男性  :6.1万【比率:0.25%】
バイ女性  :7.7万【比率:0.32%】

▼タイユーザーアカウント数 3,900万
ゲイユーザー:31万【比率:0.79%】
レズユーザー:65万【比率:1.66%】
バイ男性  :52万【比率:1.33%】
バイ女性  :120万【比率:3.08%】

まとめ

日本でも、GENKINGさんやIVANさんなど、中性的な魅力を持つタレントさんが大きな影響力を持っていますが、タイにもフォロワー数が非常に多いレディボーイも多く、インフルエンサーとしてマーケティングには欠かせない存在となっています。
タイでソーシャルメディアマーケティングを行う際には、単純に男性と女性だけではなく、LGBTも意識した戦略がますます重要になってくるでしょう。

※ データを引用する際には、必ず出典元を明記しこのページへのリンクを行って下さい
※ 全てのデータは2016年3月時点のものです

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

Clisk Thailand(Clisk Co.,Ltd.)代表取締役 兼 株式会社クリスク 取締役
クリスクの海外事業(タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア)を統括。2013年のタイ着任以降、東南アジアのweb/SNSマーケティング支援の第一線に立ち続ける。家では家族を愛するパパ。趣味は野球とバドミントン。

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