こんにちは!クリスク・タイのパーです!
広告代理店へプロモーションを依頼した時、以下のようなことで悩んだ経験はありますか?
- 効率的に進まず、いつも進行が滞りがち
- 何回も詳細を聞かれて、時間がもったいない。まとめて質問して欲しい!
- 想像と違う企画やインフルエンサーを提案された
- ユーザーへのメッセージやクリエイティブがいまいち
このようなトラブルが起きると、広告代理店に苦手意識を持ってしまってもおかしくありません。しかし、広告代理店は「使えない」存在なのでしょうか?
日本と東南アジアとをつなぐ広告代理店である私たちクリスクも、クライアントに満足してもらえるいい仕事を提供したいですし、せっかくのキャンペーンで成果が上がらないととても残念な気持ちになります。
ではなぜ、このようなトラブルが起こってしまうのでしょうか?
双方が情報共有を密にすることで、広告代理店が力を発揮し、プロモーションの進行も円滑になり、成功率が上がるのでは?と筆者は考えます。
そこで今回の記事では、プロモーションで成果を出すために広告代理店へ共有すべき項目を公開します!
広告代理店に的外れなクリエイティブを作られてしまったり、ターゲットを捉え間違えたりされないよう、押さえて欲しい内容は共有し、広告代理店から質の高い提案を引き出しましょう。
絶対教えて欲しい!必須項目
ここで挙げる項目は、いずれもプロモーションの提案や進行に必要不可欠です。
- 商品・ブランド名やサービスにまつわる情報
- アピールポイント・強み、キーメッセージ
- キャンペーンの目的や期待、解決したい課題
- KPI
- ターゲット、ペルソナ
- 予算
- 遵守/NG事項、ブランドレギュレーション
いずれも、詳細までは明かせなくても、大枠を伝えるだけで無駄な手戻りを防げるでしょう。
それぞれの項目について、広告代理店から見たポイントを詳しく解説します。
商品・ブランド名やサービスにまつわる情報
広告代理店が真っ先に取り掛かるタスクの1つは「競合調査」です。
万が一商品名を明かせない場合は、まず「IT業界」「工場向けソフトウエア」のように、「業界」+「商品カテゴリ」を教えてください。
アピールポイント・強み、キーメッセージ
広告代理店の役割は、事業会社の代理でユーザーにメッセージを伝えることです。広告代理店が理解していないことは伝えられません。
自社の商品・サービスの良さ、競合に対する優位性や相違点、ユーザーとコミュニケートしたい内容をぜひ教えてもらいたいです!
キャンペーンの目的や期待、解決したい課題
広告代理店が結果を出すには、商品やサービスが抱える課題への理解は必須です。
「認知度をアップしたい」「商品・サービスへの理解度を上げたい」「プロモーションをテコ入れしたい」「売上を上げたい」などの課題や目的、キャンペーンへの期待を教えてください。
KPI
現状、何の数値でパフォーマンスを評価しているかを伝えると、広告代理店側でもKPIを精査した上で結果をシミュレートし、プロモーションの期待値をすり合わせることができます。
例として、同じ「動画投稿」でもYouTubeとTikTokで制作にかかる労力も時間も異なる上、尺が短いTikTokの方が再生数を稼ぎやすいため、別々の基準でKPIを設定する必要があります。達成不可能なKPIで予算や時間を浪費しないよう、広告代理店と一緒に設定すべきでしょう。
ターゲット、ペルソナ
既存顧客や過去の施策の情報があると、ターゲティングの再設定やより効果的な施策の提案が可能です。
初めての国や市場に挑戦する時も、想定顧客を共有することで、現地目線で狙えそうな客層を追加で提案してもらえるかもしれません。
予算
プロモーションの規模や採用できるインフルエンサー、出稿量や投稿頻度は予算で決まります。最初におおまかにでも予算感を伝えることで、企画の手戻りや修正を最小限に抑えられるでしょう。
広告代理店が予算を低く見積ってしまって、一番結果を出せるインフルエンサーを手配できない……などという悲劇を避けられます。
遵守/NG事項、ブランドレギュレーション
「ブランドカラーを絶対画像に入れること」「インフルエンサーはライバル企業を象徴する色の服は着用不可」などを事前に広告代理店に伝えることで、修正や撮影やり直しなどの事故を回避できます。
提案がグレードアップ!おすすめ項目
ここで挙げる内容を事前に広告代理店に伝えておくと、より効果的な施策を提案してもらえるでしょう。
- 今までやってきたこと
- 既存のSNSアカウント・販売チャンネル
- 過去のプロモーション
- これからやりたいこと
- 他社事例、想定媒体・プラットフォーム
- 進行中のプロモーション
- 希望の納品形態・フォーマット
- その他
今まで納得のいく広告代理店に出会えていない場合、これらの項目を伝えるだけで提案内容がグレードアップするかもしれません。
今までやってきたこと
既存のSNSアカウント・販売チャンネル
現在運営しているアカウントやサイトがある場合、まずはそこを活かしたプロモーションや運用を設計することで、既存の資産を無駄なく活用できます。新たなアカウントを立ち上げるにしても、既存のメディアを取捨選択して、余計な運用工数や出費を抑えたいですよね。
過去のプロモーション
今までと同じやり方や同じインフルエンサーを採用するだけでは、お互いの時間を無駄にしてしまいます。広告代理店に工夫してもらうためにも、「今まで使ったKOL」「その結果」など、どんなことでもぜひ聞かせてください。
これからやりたいこと
他社事例、想定媒体・プラットフォーム
「Facebookの参加型キャンペーン」「TikTokでインフルエンサーのレビュー動画投稿」などのイメージをお持ちなら、ご希望に沿った提案ができるので共有して欲しいです(広告代理店はみんな教えて欲しいと思っています)!
海外など、未知の市場でのターゲットのインサイトや現地でメジャーなプラットフォームが分からない場合は、広告代理店に提案してもらいましょう。
進行中のプロモーション
並行してプロモーションを予定している商品、イベントへの参加スケジュール、新商品発売日などの情報があればぜひ共有しましょう。進行中の施策と相乗効果のある提案をもらわない手はありませんよね。
希望の納品形態・フォーマット
画像1枚の投稿、画像複数枚の投稿、動画投稿(動画の尺)など、投稿するクリエイティブの種類で金額が変わります。
ただし、効果的な投稿形態や動画の尺などは、SNSやプラットフォームごとの目安が存在します。予算の範囲内で何が最適なコンテンツなのかは、広告代理店に相談してみましょう。
その他
画像素材の有無
広告やキャンペーンに使う画像や動画の作成・購入・撮影・編集にはいずれも時間も費用もかかります。プロモーションに使える素材の有無は事前に確認しておきましょう。
コンテンツ二次利用の有無
特にインフルエンサーが関わるコンテンツの場合、二次利用には追加料金が発生します。アサインできるインフルエンサーの予算にも関係するため、投稿やクリエイティブを自社のアカウント・サイトへ流用したい場合は事前に広告代理店へ伝えましょう。
すべて実例!アンチパターン集
今まで私たちクリスクが手がけたプロモーション案件で、力を発揮しきれず悔しい思いをした事例をいくつかまとめました。
広告代理店とのやり取りの中で、以下の事例を参考に少し気を配ってもらうだけで、進行もスムーズになり、より成果が上がりやすくなるでしょう。
「詳細はサイトを見て」は刺さらないコピーのもと
商品やサービスの強み、キーメッセージ、ブランドストーリーなどは、ブランドの担当者から熱く思いを伝えて欲しいです!
広告代理店が得る情報がユーザーと同等では、既存サイトと同じメッセージが広告で再生産されるだけ。これではプロモーションの意味が半減してしまいます。
短納期は良いインフルエンサーを逃しがち
可能であれば、広告代理店には余裕のある納期で依頼しましょう。
特にインフルエンサーを起用する案件では、インフルエンサーとのスケジュールの折衝に時間が必要です。正直な話、納期の関係でベストなインフルエンサーをアサインできないケースがクリスクでもたまに発生します……。
画像素材は使い回さない
商品・サービスの公式サイトで使われている画像や動画を提供されることがありますが、公式サイトに載るようなきれいな写真だけでは臨場感が伝わりにくいことも。
特にSNSでは、素人が撮影した写真や動画の方が拡散されやすいケースが少なくありません。
現地ターゲット層のライフスタイルに寄り添った見せ方ができる素材を用意することをおすすめします。
日本人の常識にとらわれない
東南アジア専門の広告代理店であるクリスクでは、日本で一般的な企画を現地に合わせてアレンジすることがよくあります。
例えば、日本人は顔出しで画像を投稿するキャンペーンには抵抗感を抱きがちですが、タイ人にはハードルでもなんでもありません!また、日本で有名なブランドでも、外国人には発音の難しさゆえ認知度がさほど高くないこともあります。
特に海外向けのプロモーションの場合は、現地のインサイトを知る広告代理店と一緒に企画を練ることをおすすめします!
まとめ
プロモーションを成功させるために、広告代理店との意思疎通は大切な条件です。この記事をチェックリストとして活用することで、広告代理店に必要な情報を伝えた上で詳細を的確にすり合わせられるようになり、成果につながるはずです!
せっかくのご依頼には、広告代理店である私たちクリスクも一番いい結果で応えたいと思っていますので、海外SNSマーケティングでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談くださいませ!
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(執筆:Panida Rugsaj 編集:クリスク海外事業部)