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【2024年版】東南アジア人に推される日本のお土産はコレだ!【訪日】

インバウンド施策では、中華圏や韓国、アメリカに次ぐ訪日国である東南アジア各国も重要なターゲットになります。ベトナム、インドネシア、マレーシアの訪日客に今人気のお土産を、クリスクの現地スタッフに尋ねてみました。

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【2024年版】東南アジア人に推される日本のお土産はコレだ!【訪日】
10:31

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コロナ禍で落ち込んだ訪日観光客数は戻りつつあり、インバウンドに関する弊社へのお問い合わせも増えております。

インバウンド施策で検討すべきことの1つは、訪日外国人が日本で購入する「お土産」!
「メイド・イン・ジャパン」のブランディングは今も健在なのか?各地の工芸品は、訪日客にはどのように映っているのか?

この記事では、訪日外国人に今人気の日本のお土産についての、東南アジア各国のクリスクスタッフによる座談会の模様をお届けします。

訪日マレーシア人に人気の日本のお土産とは?

2023年に日本を訪れたマレーシア人は、およそ41万人。観光で日本を訪れた際の支出額の平均は約22万円です。

そんなマレーシアで人気の日本土産について、クリスク・マレーシアのバイ(Ahmad Baihaqie)に聞きました。
日本政府観光局(JNTO) (2024)、「訪日外客統計 2023年12月推計値(2024年1月17日発表)」より
観光庁 (2024)、「訪日外国人消費動向調査 2023年年間値の推計」、2024年1月17日より

「よく効く」と名高い日本のお薬

クリスク
クリスク

マレーシア人に人気のお土産として、日本のお薬が人気と聞きました。実際にそうなんでしょうか?

バイ
バイ

はい。もちろん品質への信頼性もありますし、マレーシアの薬と比べてよく効くと思われています。

特に目薬ですね。「すごくスッキリする!ぜんぜん違う!」と言う人が多いです。

車社会マレーシア、バイク用品も熱い

クリスク
クリスク

日本で暮らしているとなかなか持ち得ない視点ですね。

他にはどんなものがありますか?

バイ
バイ

マレーシアは車社会なので、もともと品質に優れる日本車や日本製のバイクは人気です。

お土産としては、日本のバイク用品も好まれていますね。なかでも日本製のヘルメットは、安全性・デザインの両面で憧れの製品とみなされています。

実際に、日本の大学に留学していたマレーシア人男性が日本のヘルメットに魅せられ、帰国後に日本からヘルメットを輸入するビジネスで起業した例もあるんです。
その会社は、のちにオリジナルヘルメットの製造・販売を開始し、いまではマレーシアでナンバーワンのヘルメット販売メーカーに成長しています。
https://ftgarage.vsuite.asia/

 

訪日インドネシア人に人気の訪日土産とは?

2023年に日本を訪れたインドネシア人は、およそ42万人。ほぼコロナ前の観光客が戻ってきています。観光で日本を訪れた際の支出額の平均は、約19万円です。

そんなインドネシアで人気の日本土産について、クリスク・インドネシアのゲン(Juergen Donggala)、ワルダ(Wardah Amani)、クリスク・インドネシアパートナーのペピさんに聞きました。
日本政府観光局(JNTO) (2024)、「訪日外客統計 2023年12月推計値(2024年1月17日発表)」より
観光庁 (2024)、「訪日外国人消費動向調査 2023年年間値の推計」、2024年1月17日より

お菓子・コスメとも、一度メジャーになったブランドは強い

クリスク
クリスク

インドネシアはどうでしょう?

ワルダ
ワルダ

人気なのは、キットカット、ポッキー、東京ばな奈ですね。ブルボンのお菓子も人気です。

ゲン
ゲン

白い恋人も人気ですよ!

ワルダ
ワルダ

コスメではfinoのヘアマスクや、サナのアイクリームが特に人気です。

クリスク
クリスク

インバウンドに強いブランドが順当に人気を獲得していますね。

「本物」のキャラクターグッズや日本限定品お目当ての旅行客も!

クリスク
クリスク

他にはどういったものが人気なのでしょうか?

ペピさん
ペピさん

いわゆる「オタク」層を中心に、日本のキャラクターグッズの「純正品」「本物」を買うのを訪日旅行の目的の1つにしているインドネシア人もいます。

ポケモン、サンリオ、マリオなどのぬいぐるみやキャラクターグッズはお土産として人気ですね。 

バイ
バイ

マレーシア人も似たような感じです(笑)。

ペピさん
ペピさん

その他には、インドネシア国内では販売していない限定グッズが、クールな日本製品として注目を集めています。

具体的にはG-SHOCKやオニツカタイガーの限定モデルなど。日本でしか販売していないラインナップこそ、レアなお土産になりますね。

クリスク
クリスク

そもそも日本のブランドを現地のショップで購入しようとすると、高くつくのでしょうか?

ペピさん
ペピさん

高いですね。日本だと免税価格ということもあり、インドネシアより安く買えます。

見逃せないインバウンド消費「パーソナルショッパー」

クリスク
クリスク

なるほど。他にインドネシア人ならではの特徴はありますか?

ワルダ
ワルダ

「訪日旅行中」ではないものの、インドネシア人による日本製品の購買行動に「パーソナルショッパー」の存在があります。

日本が好きだけど訪日旅行の見込みが立たないインドネシア人や、訪日旅行で購入したお土産のリピーター購入の需要に応えるため、在日インドネシア人がバイヤーとして日本の商品を代理購入するサービスです。

有名なサイトがあるんですよ:
https://jastipnippon.com/
https://titipjepang.com/

クリスク
クリスク

ものすごくいろいろな日本製品がありますね!

バイ
バイ

手数料も安いですね。

ワルダ
ワルダ

インドネシア人に人気の日本製品が出品されているので、マーケティングや人気商品のリサーチにも活用できると思います。

こういったサイトに出店している個人バイヤーは、品揃えや「日本で購入している」ことを証明するため、Instagram・TikTokを併用していますね。

ゲン
ゲン

以前はこの手のマーケティングにTelegramが活用されていましたが、今はもっぱらInstagram・TikTokだと考えてもらっていいと思います。

 

訪日ベトナム人に人気のお土産とは?

2023年に日本を訪れたベトナム人は、約57万人。もともとベトナム人の日本人気は高く、訪日観光客の国別ベストテンにランクインしています。観光で日本を訪れた際の支出額の平均は約21万円です。

そんなベトナムで人気の日本土産について、クリスク・ベトナムのズン(Du Thị Thùy Dung)に聞きました。
日本政府観光局(JNTO) (2024)、「訪日外客統計 2023年12月推計値(2024年1月17日発表)」より
観光庁 (2024)、「訪日外国人消費動向調査 2023年年間値の推計」、2024年1月17日より

人気のフレーバーは「抹茶味」、銘菓も強し!

クリスク
クリスク

ベトナムはどうでしょうか?

ズン
ズン

日本の製品が好きなインフルエンサーがTikTokでレビュー動画を上げており、有名なブランドはたいてい取り上げられていますね。

お菓子ではやはりキットカットや明治のチョコ、特に抹茶味が人気です。

また、ロイズの生チョコやりくろーおじさんのチーズケーキのような銘菓も、ちょっと高くても人気ですね。

クリスク
クリスク

ロイズの生チョコは中華圏でも人気ですね。

レビュー動画を見ていると、カレールーやカップヌードルも人気のようですね。

ズン
ズン

カップヌードルはベトナムのコンビニにも色々置いてありますが、こちらに無い味を求める傾向はあると思います。

スキンケアは韓国製品よりも人気!?

クリスク
クリスク

他にはどういった日本の商品が人気なのでしょうか?

ズン
ズン

コラーゲンやオメガ3などのサプリメントも人気ですね。

スキンケアでは、ANESSA、専科、スキンアクアなどのブランドが支持を集めています。

他の国のコスメやスキンケアも販売されていますし、特に韓国コスメのマーケティングには勢いがあると感じます。

ただベトナムの気候に合っていて、かつ安全性や持ちに優れるのはやはり日本のスキンケアですね。

クリスク
クリスク

「メイド・イン・ジャパン」は今も品質で評価されているんですね!

ちなみに、以前現地の友人に粉ミルクを買うよう頼まれたことがありますが、今も日本の粉ミルクは人気なのでしょうか?

ズン
ズン

はい。やはり日本製品の安全性はありがたいですよね。 

▼ 少し古い記事ですが、クリスク・ベトナムスタッフのリエン曰く「今も傾向は変わりません」だそう

 

「日本らしさ」の押し売りに注意!

ここまでインバウンドでよく知られたお菓子・コスメブランドや、「クールジャパン」で容易に想起しうる日本製品の名前が並びました。
しかし、東南アジアからの訪日客にササるお土産を開発したい自治体や観光施設の方にとって、既存ブランドの横綱相撲はあまりヒントにならないかもしれません。

我々日本人が売りたい商品は、東南アジア人にどう映っているのでしょうか?

「工芸品」はササっていない!?

クリスク
クリスク

みなさんにお尋ねしたいのですが、私達日本人が「日本のお土産」として思い浮かぶような切子、鉄器などの工芸品はお土産としてどうなんでしょう?

海外スタッフ一同
海外スタッフ一同

…………………………………………(反応がない)

クリスク
クリスク

そもそも、こういった日本の工芸品を知ってますか?

海外スタッフ一同
海外スタッフ一同

知らないですね……。

ワルダ
ワルダ

「まねき猫」は見たことあります!

クリスク
クリスク

日本マニアのみなさんでも知らないんですね!

知った今となっては、実際どうですか?

バイ
バイ

正直、デザインが古いような……。

ズン
ズン

そもそもインテリア好きなハノイ周辺のベトナム人以外、インテリアや空間装飾に興味が薄いので……。

ニーズを失った文房具

クリスク
クリスク

日本の文房具はどうでしょう?フリクションなどは人気ですよね。お土産に頼まれたこともあるのですが。

ゲン
ゲン

フリクションは知ってます!

ワルダ
ワルダ

ただ「訪日土産」という意味では、文房具自体が正直ピンと来ませんね。

クリスク
クリスク

コロナ前は、中国でも日本のお土産としてフリクションが人気でした。ただ、コロナ禍でスマホ依存度が高まった今、確かに文房具自体が下火かもしれませんね。

今日は興味深い話をたくさん聞けました。ありがとうございました!

 

東南アジア人に推される日本のお土産:まとめ

インバウンド施策の一環として欠かせない「訪日土産」ですが、ブランドを確立したお菓子やキャラクターグッズ以外では、信頼性や安全性、機能性が売りになる日本の商品が東南アジア人に好まれるようです。

そういった商品は、現地のインフルエンサーや日本好きコミュニティ内でのレビューを通じて購入意欲が醸成されていることが多いため、インフルエンサーマーケティングやUGCは有効なマーケティング施策になりえるかも知れません。

一方で、訪日外国人に好まれる商品開発の観点では、ニーズや受けの良いデザインを先入観無しにリサーチする必要がありそうです。

クリスクは東南アジア各国に現地スタッフを擁しており、ターゲット国のインサイトを踏まえたPR・マーケティング施策やリサーチが可能です。インバウンド施策でお困りの際はぜひお問い合わせください!

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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