こんにちは!クリスク・ジャパン ディレクターの山村です。
8月末から9月にかけて、インドネシアとタイへ出張に行ってきました。私は過去にベトナムのダナンに6年間住んでいましたが、インドネシアとタイを訪れるのは5年以上ぶりでした。
久しぶりに訪れたこれらの国では、新たな気づきや発見がたくさんありました。普段は東南アジア向けのマーケティング支援に携わっている私が、ベトナムとの比較も交えながら、現地で気になったことや面白いと感じた情報をシェアしたいと思います!
インドネシア・ジャカルタ
ジャカルタは大都会!巨大なデジタルサイネージも
とにかく大都会!というのがジャカルタ中心部の第一印象でした。ベトナムのホーチミンと比べても、道幅も広く、大きく高いビルが多いように思います。
また、巨大なデジタルサイネージがよく目に入りました。
巨大ショッピングモールが遊びの拠点に
インドネシアにはショッピングモールがたくさんあり、その規模がとにかく大きい!そして大勢の人で賑わっています。
現地のインドネシア人スタッフ(20代女性)に聞いても、友達と遊びに行く時はショッピングモールに行くことが多いそうです。
蒸し暑いジャカルタでは、涼しいモールが人々の外出先になっているように感じました。
コスプレイヤーは毎週末ショッピングモールに集まる?
週末にコスプレイヤーが集まる場所があると聞きつけ、ショッピングモール「Kota Kasablanka」に足を運びました。
日本のフィギュアや刀、アニメグッズなどが売られている特設会場の横で、コスプレイヤーたちがたくさん集まっており、思い思いに撮影をしていました!この日は「NARUTO」のコスプレがメインのようでした。
子ども向けのウルトラマンショー(!?)も行われていました。
インドネシアの日本文化好き・オタク層の熱量の高さと、アクティブさを感じました。
ちなみに弊社インドネシア人スタッフのゲンの趣味はコスプレで、こうしたイベントは欠かさずチェックしているそうです!
▼ゲンの自己紹介記事はこちら:
なんでもジャカルタでは、毎週末こういったイベントがどこかしらで開かれているそう。そして、大抵がショッピングモールで開催されています。また、音楽系のコンサートもショッピングモール内にあるホールで行われるそうです。
ここでも、ショッピングモールが人の集まる拠点になっていることを感じました。
ムスリムでも居酒屋?日本食の店も豊富
バンコクで日本食に困らないことは周知の事実ですが、ジャカルタにも寿司・ラーメンに焼き鳥・たこ焼き...と、思っていたより遥かに多くの日本食のお店がありました。
また、ムスリムが多数を占める国にも関わらず、日本風の「居酒屋」をよく見かけました。
公共交通機関は発展途上
今回、移動にはほとんどGrabという配車アプリを利用しました。バスや電車が通っているエリアはまだ限られていて、特に外国人にとっては公共交通機関よりも直線距離の車やバイクが便利という印象でした。
ただ、ベトナムと比較すると、バイクよりも車の方が多いように感じます。現地在住の方のお話では、インドネシアでは中古の車も高く売れるため、資産として持っている人が多いということでした。
一方、公共交通機関が利用できるエリアでは着実に利用率が上がっているようです。
ジャカルタ近郊から電車で出勤していたインドネシア人スタッフもいましたし、バイクを自分で運転したことがないという声も。ベトナムではバイクなしの生活は考えられなかった私にとっては、その違いに驚きでした。
試しに初めて地下鉄に乗ってみると、まだかなり新しくきれいで、とても快適でした!
今後ますます便利になっていきそうな可能性を感じます。
現金を使う場面なし!?キャッシュレス化が著しい
今回、ショッピングモール内のレストランなどで「現金は使えない」と断られることも多々ありました。大体どの店舗でもクレジットカードは使えますし、現地のスタッフは日本のSuicaのような電子マネーカードを使っていました。電車に乗る時もこの電子マネーカードが使えます。
ベトナムではまだまだ現金を使う場面が多かったので、この違いにも驚きでした。
ユニークな印刷体験
「SNAPY」という印刷屋を利用する機会があったのですが、面白い印刷屋でした。ジャカルタのあちこちに店舗があるチェーン店のようですが、一風変わったカラフルで近代的な店内が印象的です。店員さんはなぜか白衣のような格好をしています。
K-popの音楽が大音量で流れ、縦型動画がずらり。こちらの要望を聞きながら、モニターで印刷イメージを出してくれます。
日本でもベトナムでもこのような印刷屋は見たことがなかったので、とても新鮮でした。
日曜朝のジャカルタは、歩行者天国!テストマーケティングにも最適?
ジャカルタでは、毎週日曜日の朝は「Car Free Day」といって、朝6時〜10時まで歩行者天国になります。市民の運動不足を解消する目的で始まったそうです。
平日は多くの車やバイクで渋滞する幹線道路が、多くの歩行者で賑わいます。
また、それにあわせて屋台や服・アクセサリーなどを売る露天など様々な出店も集まり、活気に溢れていました。
インドネシア人スタッフに聞くと、「声をかけやすい雰囲気なので、試食やアンケートなど、テストマーケティングの場にも適している」とのことで、興味深かったです。
ジャカルタ以外の各都市でもこの「Car Free Day」があるそうです。
ローカルの若者に人気!人工島「PIK」
ジャカルタ最北端に位置する人工島「Pantai Indah Kapuk(PIK)」。今話題のスポットだということで、インドネシア在住の方に案内していただきました。
この人工島はまだまだ開発中で、新築の一軒家が立ち並び、売りに出されているエリアも見かけました。ゴルフ場の他に、中華街やおしゃれなショッピングモールがたくさんある新しい観光スポットのようです。
ビーチを散歩できる歩道があるエリアは、インスタ映えしそうなカフェやモニュメントが立ち並んでいました。人工島なのでビーチの白砂も外部から持ってきて入れているそうで、海は汚染もあり入ることができず、立ち入りは禁じられています。
それでもたくさんの人で賑わっており、どの国でも「映える」スポットの需要はあるのだなと思いました。
最近はローカルの人たちが出かけやすい朝方や夜に、特に混雑するそうです。
広告クリエイティブ:原色のクリアな色づかい
デジタルサイネージ・看板広告・YouTubeなどのオンライン広告でも、くっきりとした色づかいが特徴のように感じました。
タイ・バンコク
ショッピングモール大国
ジャカルタよりもさらにショッピングモールが多く、各都市の中心になっていると感じました。各駅ごとにショッピングモールがあるイメージです。かなり洗練されていて、きれいなショッピングモールが多いと思います。
普段モールでの買い物に慣れているタイ人が訪日した際、買い物で百貨店に行きたがるのは自然なことだな、と改めて感じました。
公共交通機関(BTS)が発達・アーティストのラッピングカーも
主要なスポットにはバンコク・スカイトレイン(BTS)の駅があるので、外国人にとっても移動が楽でした。人々の足になっており、都市の発展を感じます。
車内やホームでは様々な広告を見かけました。
また、K-POPアーティストのラッピングカーもよく見かけました。
バンコクカルチャーの発展を体感
「バンコク・アート&カルチャー・センター」には現代アートの展示だけでなく、カフェやショップも併設されています。
螺旋階段でSNS用の撮影をしている若者が目立つ一方、街中でもアーティスティックな作品や洗練されたカフェなどが頻繁に見受けられ、バンコクのカルチャーの発展を実感しました。
日本博には学生がいっぱい!最終日はLDHのライブで大盛りあがり
サイアム・パラゴンというショッピングモールで開催された「バンコク日本博」。
まず、大勢の制服を着た学生が集まっているのが印象的でした。会場では数多くの日本語学校のブースもあったので、そちらに行っていたのかもしれません。
飲食ブースは特に大盛況。
最終日には出展もしていたLDHのグループのライブが開催されており、会場全体がかなりの盛り上がりを見せていました!
ベトナムにも日本関連のイベントはありますが、やはりバンコクは規模が違うなと感じました。
若者が行列!写真館とプリクラの間のような「フォトブース」
韓国発祥・日本でもZ世代の間で話題の「セルフ写真館」。カメラマンはおらず自分の好きなタイミングでかわいい写真が撮れる、写真館とプリクラの間のようなサービスです。
このサービスを「フォトブース」という形で、バンコクにてよく見かけました。
中には若者が行列を作っているお店も。
スマホでいつでもどこでも写真が撮れる今、よりクオリティの高い、特別な写真を記念として手元に残しておきたい、という需要が出てきているのかもしれません。
日本のプリクラ機も上手くいけば参入できるのでは?と思いました。
日本食の人気ワードは「ゆず」「抹茶」「北海道」?
バンコクの日本食は言わずもがな豊富ですが、中でも目立ったのは「ゆず」「抹茶」「北海道」というワード。
このワードがあれば「おいしい」というイメージに繋がるのかもしれません。
オタク文化・日本好きは健在?MBKセンター
MBKセンターというショッピングモールには、アニメイトが入っており、その横にはゲームセンターもあります。アニメイトには漫画本やフィギュア・CDなど所狭しと並んでおり、買い求めるお客さんが後を絶ちませんでした。
この階でコスプレイヤーを多く見かけ、バンコクでもオタク文化が根付いていることを認識しました。
また、同じくMBKセンターに入っているDON DON DONKI(ドン・キホーテ)は、想像以上に日本のドン・キホーテそのままで、地元のお客さんで賑わっていました。
広告クリエイティブ:淡めの色づかい
ジャカルタからバンコクに入った際、全体的に、インドネシアよりも少し色づかいがマイルドになったように感じられました。タイ人の繊細な感性が表れているような気がします。
2023年現在の、インドネシアとタイのリアルレポートはいかがでしたか?
ベトナムに6年住んでいたので、一般的な日本人の方と比べて東南アジアの事情には通じているとは思います。
そんな私から見てもタイの発展振りには目を見張るものがありますし、インドネシアの開発中の地域のにぎわいからはパワーを感じさせられました。
まだまだ将来が楽しみな東南アジアとビジネスをする日本の企業を支援すべく、これからも現地スタッフと一体となって奔走します!
伸び盛りの東南アジアでの商品・サービスのプロモーションをご希望の方は、ぜひ気軽にお声がけください!