東南アジアの中でも急速に経済成長を遂げ、2024年には国民一人当たりの名目GDPが世界第5位となっているシンガポール。政府も積極的にデジタル化を推進しており、2023年には世界のデジタル競争力ランキング(スイス「国際経営開発研究所(IMD)」による)で第3位にまで上り詰めています。
シンガポール国内では、転居や婚姻などの手続きもスマートフォン一台で完結、医療費の支払いもアプリ決済が可能など、行政によるITサービスがかなり充実。高齢者のデジタルスキルも高く、国民の生活にITはなくてはならないものとなっています。
そんなデジタル先進国であるシンガポールにおいて、2024年のWebマーケティングではどのようなトレンドが見られたのでしょうか。クリスクのシンガポール担当スタッフ、ヌルルが解説します!
2024年、シンガポールでのSNSシェアは?
シンガポールではどんなSNSがどのように使われているのでしょうか?クリスク・マレーシアでシンガポール担当を兼任しているヌルルに、実態を教えてもらいました。
Instagramは安定的、FacebookとTikTokはメイン世代が異なる
Instagram:日常をストーリーズで投稿
TikTok:ECの主戦場!PRでのメインターゲットは10〜20代か若い女性
Facebook:中高年+ビジネス利用がメイン、コミュニティも活発
Threads:KOLの裏アカにファン集合、マーケ活用は未知数
WhatsApp:シンガポールでビジネスをするなら必須
検索行動:Googleがメイン、SNSの発信は「保存」される投稿を
InstagramとFacebookにはセールや役立つ情報、TikTokでは商品の深掘りを
2024年のインフルエンサーマーケティングの傾向は?
ここからは、シンガポールにおける2024年のインフルエンサーマーケティングのトレンドについて聞いていきます。
KOLの起用は信頼性がポイント、宣伝っぽさはNG!
Instagramで日本人インフルエンサーを起用するのもアリ!
シンガポール人KOLのフォロワー数・エンゲージメントは26倍換算で!
まとめ:SNSプロモーションはまずInstagram!インフルエンサー選びは「信頼性」「エビデンス」が重要
シンガポールの現在のSNSマーケティングでは、Instagramを中心に、ターゲット層やジャンルに合わせてFacebook、TikTokを併用していくのが基本のようです。
シンガポールの国民性についての記事でも言及されていた通り、東南アジアの中でもシンガポールは少し異色。TikTokは他の国ほど根付いてはいませんが、若年層に限定したプロモーションの場合にはシンガポールでも有効となりそうです。また、SNS検索をする人が少ない点や、新しいKOLが台頭しにくい状況も、シンガポールならではと言えそう。
▼ 他の東南アジアの国とは異なる、シンガポール人のインサイトはこちら
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(編集協力:大西 桃子)