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マレーシアで広告出すならこの媒体!現地スタッフが解説

海外で自社の商品やサービスをプロモーションする時、効果的な広告を出すには現地の文化やライフスタイルへの理解が必要です。今回はクリスク・マレーシアのNurulが、マレーシアの広告媒体や使い分け方を現地目線でご紹介します!

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マレーシアで広告出すならこの媒体!現地スタッフが解説 - クリスク
7:37

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みなさん、こんにちは。クリスク・マレーシアのヌルルです!

海外で広告を出す時、国ごとの効果的な媒体やクリエイティブはイメージしにくいですよね。
広告で効果を上げるには、現地の人がよく見るメディアや国民性、ライフスタイルを知る必要があります。

今回は、マレーシア在住の筆者目線で効果的な媒体や印象的な広告事例をご紹介します。背景にあるマレーシア人のライフスタイルも一緒に押さえておきましょう!

人より車が多い!マレーシアで外せない広告

マレーシアの生活に車は欠かせません。マレーシアは、2021年に当時のマレーシアの人口(3,260万人)を車の登録台数が上回った(3,330万台)ほどの車社会です。(※日本は2022年6月時点で8,200万台)

必然的に、車の窓から見える看板・サイネージや車体広告、車中で流れるラジオ・オーディオ広告は、マレーシア人にはとても身近な広告です。ターゲットや商材にあわせた使い分け方を確認しましょう。

看板・サイネージ:マスメディアより安くブランディング

ビルの屋上から幹線道路沿いまでさまざまな看板が立つマレーシア。看板広告はテレビやラジオよりはるかに安く出稿できることもあり、マレーシアではポピュラーな広告媒体の1つです。

移動しながら瞬間的に見る看板広告は、強いインパクトを残したいブランディングに向いています。
例えば、幹線道路沿いに「〇〇地区の皆さんおはようございます!朝は元気にミロを飲みましょう!」と書かれた大きな看板広告は、筆者の印象にも強く残りました。

また、ここ数年でデジタルサイネージが急増しています。広告を出す場所や時間によってクリエイティブを変えられるため、同じブランドでも飽きずに見せることが可能です。
3D映像の広告がニュースや口コミサイトで話題になるなど、工夫を凝らしたクリエイティブも増えています。

自動車が虎に変身する、インパクト大の3D映像を幹線道路沿いで流すサイネージ

車体広告:郊外でも認知度up

繁華街や主要道路のない郊外でも訴求できる車体広告は、昔からマレーシアで多用されてきました。

近年ではより目立つ広告が増えています。例えばペプシ・マレーシアは、ペットボトルの模型を車の屋根に取り付けたものを走らせています。

また、配車サービスやフードデリバリーの普及により、車体広告は種類も接触機会もますます増加中。

配車・フードデリバリーの大手アプリGrabがデリバリー用バイクで掲示している広告「Bike Boards」を街中でよく見かけるようになりました。インドネシアでも、バイク1,000台分の広告で、Shopeeのブランド認知度85%を90日で達成したと発表されています。

車体広告は、特定の地域で集中的に認知度を上げるのに有効な手段と言えるでしょう。

ラジオ広告:近隣のセールやイベント告知に

マレーシア人は車の中でラジオや音楽アプリをよく聴きます。ドイツの調査会社GfK Radio Ratingsによる2019年の調査では、毎週ラジオを聴くマレーシア人は2,000万人に上るそうです。

ラジオ局は電波が届く地域ごとに存在しているため、エリアを絞ったプロモーションによく使われています。

筆者が良く耳にするのは、「今週末、金曜日から日曜日までIKEAでメガセールを行います!目玉商品は~」といったタイムリーなセールやイベントの告知。車の中で行き先を決める時に影響を受けている可能性はありますね。

ラジオ・オーディオ広告は耳に残るサウンドロゴやキャッチーなフレーズが定番ですが、空耳系の宣伝文句でバズった事例もあります。

マレーシア人がよく見るメディアの広告

マレーシアで広告を出稿する時には、マレーシア人がよく見るメディアや、そこでどのような広告が流れているかも押さえておきたいところです。
日本よりSNS・ネット接続時間が長いマレーシアではweb広告がもちろん重要ですが、他にもマレーシア人が日常的に接するメディアは存在します。

TVコマーシャル:老若男女に広めたい日用品向き

マレーシア人はテレビもよく見ます。マレーシアのテレビの視聴時間は、パンデミック前でも毎日約5時間半、コロナ禍の行動制限期間中は約7時間に上りました(日本は2021年時点で1日あたり3時間前後)。

マレーシアのテレビには地方局が無いため、全国で同じ番組が流れています。地上波は3チャンネルのみなので、日本よりも視聴率に期待できるでしょう。そのため、マレーシア全域で商品やサービスをプロモーションしたい場合に効果的です。

特に、日用品や食料品のコマーシャルがよく流れています。

YouTube広告:ターゲットに刺さる動画で訴求

YouTube広告はTVコマーシャルと異なり、性別・年齢・地域から趣味嗜好まで緻密にターゲティングできます。同じ広告をマレー語と中国語で作成し、ターゲット別に配信しているマレーシア企業も少なくありません。

また、TVコマーシャルよりもターゲットを絞れるため、趣向を凝らしたおもしろい演出が多いと感じます。俳優やテレビタレントよりも、YouTubeと親和性の高いインフルエンサーの起用も目立ちます。

スチュワーデスに扮した人気インフルエンサーが、ピザのASMRをプレゼンするコマーシャル動画

▼マレーシアの広告で使う言語の選定は、こちらの記事をご覧ください!
海外での広告は何語で出稿すべき? 多民族国家マレーシアでの言語の選び方

SNS広告:情報量の多い動画広告が主流

筆者が見かけるSNS広告は、FacebookやInstagramのフィードからストーリーズに至るまで、とにかく動画広告が多くを占めている印象です。

Instagramも「ユーザーの50%は、ストーリーズで見た商品やサービスを購入するためにウェブサイトを訪問した経験がある」と発表しています。没入感の高い動画プロモーションは特に効果的であるとのことです。

マレーシアの自然派キャンドルブランド「Lilin+co」は、自社商品が環境にやさしいことを映像で効果的にアピールしています。文字や画像よりも情報量が多く、臨場感が伝わるため、筆者も実際にこの広告で「素敵なブランドだな」と興味を持つようになりました。

「材料から包装に至るまでエコフレンドリーである」が伝わる動画

▼Instagramの動画広告の先駆け、ストーリーズ広告の事例はこちら!
【マレーシア】最新!Instagramストーリーズ広告事例

▼「日本の3倍スマホでネットを見るマレーシア人」のスマホアプリ事情はこちら!
日本とは全然違う?マレーシア人に人気のアプリと利用シーンを現地スタッフが解説!

まとめ

マレーシアには、本文でご紹介した広告のほかにも、Spotifyでのオーディオ広告やアプリ内の広告などの印象深い広告が存在します。

海外で広告を出稿する際は、それぞれの媒体がどのようなターゲットに有効かを考慮し、適切な組み合わせを設計する必要があります。また、プラットフォームやクリエイティブのトレンドを把握することも重要です。

クリスクはオンライン広告に限らず、貴社の商品・サービスに合うプロモーションをご提案できます。是非お気軽にお問い合わせください!

参考)
Vehicles outnumber people in Malaysia | New Straits Times
自動車保有車両数 月次 2022年6月 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
Grab Launches GrabAds Online-to-Offline Advertising Platform for Brands | Grab SG
Trends & Statistics (2019) | Commercial Radio Malaysia
Movement Restrictions Are Driving TV Viewing, But Malaysia’s Marketers Must Adapt To Take Full Advantage | Nielsen
「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」 調査結果報告書
広告のためのInstagram動画戦略 | Instagram for Business

▼海外での「応援広告」の事例はこちら!
推しの応援広告は海外でも出せる! 弊社の出稿事例と押さえるべき注意点

▼複数の言語が使われている国での広告の出し方はこちらで解説しています!
海外での広告は何語で出稿すべき? 多民族国家マレーシアでの言語の選び方

(執筆:Nurul Asyikin 編集:クリスク海外事業部)›

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

クリスク・マレーシア ディレクター
クアラルンプール出身日本育ち。マレーシアの大学で観光学専攻後、マレーシア政府観光局→PR会社を経てクリスク・マレーシアに参画。訪日PR・観光・インフルエンサーマーケティング案件を中心に担当する傍ら、自身でも撮影コーディネーションの会社を経営している。趣味はアウトドア。

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