こんにちは、クリスク・マレーシアのアミルです!
長い歴史を持つ資生堂やコーセーといった日本の有名化粧品ブランドは、昔からマレーシアで人気があります。
日本の化粧品は、その最先端技術や自然成分を利用していることから品質及び多様性がマレーシア人に信頼されており、販売価格も他の世界ブランドと同等です。
しかし近年、K-POPなどの韓国カルチャーの流行に乗り、多くの韓国化粧品がマレーシアに参入した結果、短期間で人気となりました。
したがって、マレーシアの化粧品業界の競争はより厳しくなり、市場で認識されるためには今まで以上の労力が必要になりました。
そこで今回は、マレーシアの化粧品業界とユーザーの行動について紹介していきたいと思います。
マレーシアでは「メイクさん」の利用が当たり前
数年前から、マレーシア人は結婚式や写真撮影のときだけでなく、他の正式および非公式なイベントにも「メイクさん=プロのメイク師」によるメイクサービスを利用するようになってきました。
メイクさんは、サロンよりも直接にお客さんの家、またはイベント現場(ホテルの部屋など)に行って、そこでメイクをします。
メイクへの関心が高まっている最近のマレーシア人は、SNSを通じてメイク経験の豊富なメイクさんや、ビューティインフルエンサーが投稿した化粧品情報を参照しています。
彼らは独特のキャラクターとスタイルを持っているので、マレーシア人は自分の好みに合うスタイルの方を自由に選んで参考にしています。
なお、投稿は写真だけでなくチュートリアル動画で細かいメイク方法やテクニックも解説されているため、すぐ理解できて家でも簡単に再現できます。
認知を広めるポイントはアンバサダー
マレーシア人は新聞や雑誌を読むよりもSNSをチェックする傾向があります。
また、日本と韓国を比較するとマレーシア人は、知名度の高いKーPOPスターなどと違い日本の有名人には精通していません。
そのため、プロモーションやマーケティングのためのブランドアンバサダーとしてローカルのインフルエンサーや有名人を使用した方が認知度とブランドイメージを高められる可能性があります。
参考)マレーシア人インバウンドの特徴│FUN! JAPANアジア訪日外国人観光客データ
フランスの有名な化粧ブランドLANCOMEは、マレーシア人のMira Filzah氏を使って、マレーシア人の肌用である新化粧品キャンペーンを行いました。
Mira Filzah氏はUNIQLOのような有名な日本ブランドのアンバサダーもやっており、10代〜60代のマレー・中華・インド系のマレーシア人によく知られています。
彼女は、Instagramのフォロワー数が700万を超えているので、ブランドアンバサダーとして最適と言えるでしょう。
マレーシアのような多民族国はブランドイメージとなるアンバサダーの選択が非常に重要です。ルックスももちろん大事ですが、世間の評判やファン・SNSフォロワー数などを踏まえて、検討することが必要です。
購買力はすべての民族にあるため、バランスの取れたアンバサダーを選んでくださいね。
まとめ
マレーシア人は、日本の化粧品に高い期待を持っています。
しかし、今はグローバル化が進んでおり、日本以外の外国企業もマレーシアに非常に効果的なPRを行っています。また、マレーシアのローカルブランドも今後はさらに増加して行くことが考えられます。
日本の化粧品ブランドも、市場の要件と傾向を慎重に調査し、最新のトレンドを届けなければマレーシア市場での競争には勝てないかもしれません。
(編集:きたざわあいこ)