こんにちは。
クリスクマレーシアのりつです!
多くの動画を無料で楽しむことができる動画サイトYoutube。
YouTubeで無料動画を見ている時に流れてくる広告動画、みなさんは広告動画をスキップせずにちゃんと観ましたか? それともスキップして自分が観たい動画に集中しましたか?
いち視聴者としては、本編を見たいがためにスキップできる動画はスキップしているかもしれません。
しかしマーケティング担当者としては、せっかく作った動画はたくさん見てもらい、話題を得たり製品をもっと知って欲しいのではないでしょうか。
そこで今回は、2019年度にマレーシア大手企業が制作した広告動画の中で、再生回数が多いYoutube広告動画を3つ紹介したいと思います。
動画内容やなぜ見られたかのポイントも紹介していきますね。
なお、再生回数やランキングは。Googleが調査分析データを提供しているサイト「Think With Google」が発表する「YouTube Ads Leaderboard」から得ています。
参考:https://bit.ly/2GeWWeN
※「YouTube Ads Leaderboard」とはYouTubeで公開された動画広告のなかで、最も再生回数が多かったものを表彰するランキングのこと。そのランキングは毎月に更新されて、最新のランキングが見れます。
【予備知識】マレーシアのYoutube利用状況
Youtubeは世代を越えて幅広いユーザーが利用しており、アクティブユーザーは1.3億人、毎日の利用者は3000万人以上となっています。
なお2019年には、マレーシアのインターネットユーザー数、約2,584万人(人口の80%)のうち、93%の人がYoutubeを利用しています。
統計によると、平均利用時間は40分、毎日5億回も動画が視聴されています。
BtoB プラットホーム「Mudah.my」の動画広告
チャンネル:Mudah.my
サイトURL:https://www.mudah.my/
再生回数:17,132,292
どんな企業か?
Mudah.comはマレーシア最大級のマーケットプレイス。個人と企業の双方の参加での取引ができるBtoBプラットフォームです。
Mudah.comでは不動産や車、家電も買うことができます。仕事やビジネスを探す機能もついてます。2007年に設立したMudah.comには、Facebookで200万フォロワー、Instagramで20万フォロワーがいます。
広告内容は?
若い男女二人が結婚。不動産を持ってない夫が義理の母や奥さんから毎日文句を言われ、困った夫がMudah.comを使用して不動産を入手するという内容です。「Mudah」という言葉の意味は、マレー語で「簡単」。この広告では、Mudah.comを利用すれば全てが簡単にできる事を強調しています。
動画が人気だったポイントは?
広告の内容は短すぎず、長すぎず、ちょうどいい長さでした。今年に入って様々な業界は広告の長さにこだわっており、商品の広告を15秒という短い広告から4分弱のショート広告がトレンドです。
大手金融グループ「CIMB」の広告動画
チャンネル:CIMB
サイトURL:https://www.cimb.com/en/home.html
再生回数:9,878,479
どんな企業か?
CIMBグループはマレーシアの大手金融グループです。
クアラルンプールに本部を置き、銀行業務、投資銀行業務、証券業務と幅広い金融サービスを手がけています
広告内容は?
この広告は旧正月の期間限定で配信されています。
内容は料理に強いこだわりを持つレストランの主人、黄さん。何事も完璧を求めてしまう彼に、この状況を逆転させる人物が現れました。福を呼ぶマレーシア料理「魚生・イーサン」は大胆にテーブルを汚して食べるのが良いとする内容です。
動画が人気だったポイントは?
この広告はマレーシア旧正月期間にリリースされましたが、上半期の広告リストは、ほぼマレーシアの2つの重要なイベント、旧正月とハリラヤのシーンを捉えた季節広告になってます。
広告の構成は半分がお祝い、半分が日常生活。フィクションの広告ですが、物語自体が面白いので再生回数が伸びています。
石油及びガス企業「Petronas」の広告動画
チャンネル:PETRONAS
サイトURL:https://www.petronas.com/
再生回数:8,020,293
どんな企業か?
PETRONASは、1974年8月17日に創設されたマレーシアの石油及びガスの供給を行う大手国営企業です。マレーシア国内を中心に1000拠点以上のガソリンステーションを運営しています。
広告の内容は?
この広告の内容は、母親の思いの込もった料理を一生懸命練習するというもの。故郷から離れて暮らす人たちへ、年末年始に帰省しましょうというメッセージも含まれています。
動画が人気だったポイントは?
この広告はイスラム教徒の新年「ハリラヤ 」をお祝いするためにリリースしたが、ドラマチックな内容が受け、いいね数が伸びています。特にマレーシアの近年の広告は、家族、団結、伝統、それぞれのメッセージを伝えるドラマチックな広告が多めになっています。
まとめ
今回はマレーシアで多く再生された広告動画を3つご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
動画コンテンツは撮影や編集など制作に時間がかかりますが、世界各国でマーケティングにおいて最も人気があるコンテンツあり、 非常に重要であることは間違いありません。
そして、このトレンドは5Gなど通信環境の高速化、スマホのさらなる高性能化などによりさらに続くのでしょう。
テレビCM広告に比べてYoutubeの広告費は総じて低価格であり、誰でも広告を出稿することができる時代。動画マーケティングを活用しない手はありません。
(編集:きたざわあいこ)