皆さん、こんにちは
クリスクマレーシアのりつです!
マレーシアでは、2019年2月5日から15日間がチャイニーズニューイヤーの時期でした。中華系マレーシア人にとって年に一度の大きなイベントである旧正月(春節)。
旧正月(春節)とは旧暦の正月をさし、祝日となるので中華系のマレーシア人は帰省し家族と過ごすことが定番です。りつも旧正月(春節)期間中に実家に帰省してきました。ちなみに旧正月(春節)の日程は、日本の元旦1月1日にように毎年決まっているわけでなく、年度により若干前後します。
今回は、マレーシアの旧正月(春節)の過ごし方や春節を活用したビジネスなどを紹介します。
多民族国家・マレーシア
マレーシアは多民族国家で、主にマレー系、中華系、インド系で構成されています。各民族はそれぞれの言語、宗教、生活習慣、食生活や正月などの文化を守りながら暮らしています。また各宗教の正月は祝日に定められています。そのため、マレーシアは休みが多いですね。
旧正月(春節)はビジネスチャンス!
旧正月(春節)を迎えるために、中華系マレーシア人は、飾り、食べ物、衣服などの買い物を事前に行います。期間中は、市場やショッピングモールはいろんなプロモーションやキャンペーンなどを行うことが多いです。消費者の購買意欲が高まるこの時期は、企業にとっては一大ビジネスチャンスです。
中華系マレーシア人も旧正月(春節)期間はエンターテイメントを楽しむことが一般的になってきました。ネットサーフィン率やテレビの利用率が高まります。
こちらは、旧正月(春節)をテーマにした春節期間に公開された映画。お休み時期だけに映画の公開などもこの時期を狙って行われることも多いです。
街が真っ赤に染まる
旧正月(春節)が近くになると、とにかく街中は赤いランタンや華やかな飾りで雰囲気が一変します。お寺やショッピングモールやレストランなどもこのチャイニーズニューイヤーの時期は、赤く飾られます。特にショッピングモールは、集客のためにディスプレーされます。
街には、とにかく赤いランタンがいっぱいになります。
2019年は亥年なので豚をモチーフした飾りも多かったですね。中華圏では、猪年ではなく豚年になります。
期間限定の旧正月(春節)料理「魚生(イーサン)」
旧正月(春節)の期間は、レストランにはおせち料理に相当する魚生(イーサン)料理がメニューに登場します。デパートでも買うことができる魚生(イーサン)は、家で食べることも多いです。
魚生(イーサン)とは、大皿の上に胡瓜や人参、大根、生姜など野菜の千切りと生のサーモンを彩りよく盛りつけ、その上にピーナツ粉やごま、ワンタンを揚げて作ったクラッカーをまぶした料理のこと。
食べ方としては、一つ大きな皿に盛られた具材をみんなで一斉に混ぜ合わせて食べます。混ぜながら縁起の良い言葉を大きな声で吐き出すのがポイントです。こんなユニークな食べ方、一度、試してみたいと思いませんか?
サーモンがセンターに並べられた魚生(イーサン)料理。最近は、ベジタリアン用のものも発売されるなど、色々な種類のものが販売されていますよ。
神仏に参拝する
マレーシアでも、旧正月(春節)の元日はお寺に初詣します。一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりするならわしです。
お供えするもの
お年玉(アンパオ)が一番楽しみ
そんな旧正月に行うもののひとつに、子供たちも楽しみに待っている「お年玉(アンパオ)があります。
お年玉を配るのは子どもだけでなく、上司から部下、既婚者から未婚者、お店の店員など日ごろお世話になっている人々へ渡すとされています。りつも会社人になったので、両親に日頃の感謝を込めてお年玉を渡しました。
お年玉(アンパオ)を入れた袋。こちらも色々なデザインがあります。
新年の挨拶、拜年(バイネン)も一大事イベント
旧正月では、家族や親戚はおばあちゃんおじちゃんの家で新年会を行います。一年に一度しか会えない親戚もいるので、老若男女は集まって新年の挨拶をやります。りつもお年玉狙いにあばあちゃん家に行きました(笑)
家族での集合写真。りつファミリーは、毎年必ず記念の集合写真を撮影してます。
たくさんのお菓子や缶ジュースも用意します。新年期間に家に来るお客さんの招待にも使います。
大晦日は魚・肉の赤身・麺・鶏肉・白菜など、おせち料理に相当する縁起の良い食べ物が食べるのも特徴です。
まとめ
今回の旧正月、私は一週間くらい実家で満喫しました。旧正月(春節)は日本にとってまだイメージが薄いかもしれないですが、中華系がいる国ではとても大切な祝日です。
ぜひ、皆さんも体験してみてください!
(編集:しらにたようすけ)