多くの日本企業も、越境ECやインバウンドを含め市場拡大を狙っている東南アジア。 その中でもマレーシアは2024年初頭でのインターネット普及率が97.4%、ソーシャルメディアユーザーも83.1%と高い数値になっており(シンガポールの調査会社Kepiosの「We Are Social」より)、ITを使ったマーケティングの重要性は非常に高くなっています。https://datareportal.com/reports/digital-2024-malaysia
マレーシア中央銀行の調査でも2023年の段階で人口の89%がスマートフォンを保有しているとされ、国民の多くがキャッシュレス決済など日常的にデジタル技術を活用しているようです。SNSも幅広い世代で日常的に使われているマレーシアでは、2024年のWebマーケティングトレンドはどう移り変わっているのでしょうか。クリスクの現地スタッフに聞いていきましょう。
2024年、マレーシアでのSNSシェアは?
マレーシアでのSNSの使われ方においては、2024年にどんな傾向が見られたのでしょうか。クリスク・マレーシアのバイに、現地での実感も踏まえて聞いてみました。
TikTokの追い上げ、Threadsの浸透がじわり進んだ2024年
TikTok:検索機能が大進化!10〜20代を中心に普及・定着、ECでも強者
コメント内の関連ワードがクリック可能となり(青字)、TikTok内をどんどん辿って検索できる (※スクリーンショットはスタッフ提供)
▼ TikTokでさかんなライブコマース、始める際に押さえておきたいポイントはこちら
Facebook:30代以上で主流、リアルな友人知人とのやりとりに
Instagram:旅行・ファッション・美容をメインに幅広い層が利用
X:時事問題や最新の社会情勢を追える
ターゲット層に応じたSNSの使い分けがポイント
メッセージアプリはWhatsAppが基本、Telegramでは企業公式アカウントも
情報の信用度ではGoogle検索、最新情報ならSNS検索
2024年のインフルエンサーマーケティングの傾向は?
ここからは、2024年のインフルエンサーマーケティングの動向について、マレーシア現地スタッフのヌルルに詳しく聞いてみました。
「ストーリー性」が重視され、名物店員や作り手がインフルエンサーに
マクロインフルエンサーも小規模案件で「品質」アピール
まとめ:SNSはTikTok・Facebookを軸に選択を、発信は「ストーリー性」がポイント
2024年、マレーシアではSNSのシェア率に大きな変化はないものの、TikTokの拡大やThreadsの浸透は少しずつ進んでいます。 SNSを活用したプロモーションでは、商品のカテゴリーやターゲット層に合わせて、TikTok・Instagram・Facebook・Telegramからうまく選択していくことがポイントになりそうです。 また、発信する内容にも工夫が必要で、商品やサービスを提供する側のキャラクターや思いを伝え、共感性や信頼性を高めていくことが成功に結びついていくようです。
クリスクでは各国で現地スタッフを活用し、現地のトレンド情報やソーシャルインサイトを収集しています。現地の状況を踏まえた効果的なプロモーションをご希望の企業様は、ぜひお問い合わせください! (編集協力:大西 桃子)