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NAVERブログだけでは足りない!?韓国人向けwebマーケティングのポイント4選!

韓国人を対象としたプロモーションでは、メインとなるSNSなどの媒体やコンテンツの中身、インフルエンサー(KOL)の運用に至るまで日本とは異なる考え方を把握しておく必要があります。今回は、韓国でのマーケティングでもインバウンド施策でも役に立つ、韓国人向けwebマーケティングのポイントを解説します。

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地理的にも非常に日本と近く、互いに旅行客の往来も多い韓国。
インバウンド・アウトバウンドともに日本の企業や自治体にとって最適なターゲット国となりうる韓国ですが、韓国人向けプロモーションには日本国内とは異なる点がいくつもあります。

韓国へのマーケティングを展開する前に、韓国で使われているSNSなどの媒体やインサイト、韓国マーケティングならではのポイントを把握しておくべきでしょう。

今回は、プロモーション歴10年以上、日本では47都道府県ほとんどの自治体での訪日プロモーション経験を有するクリスク韓国パートナーのドンさんに、韓国人向けwebマーケティングのポイントを聞いてみました。

郑様

DONG HYUN LEE 様
TAG EIGHT合同会社  CEO&CREATIVE DIRECTOR

法政大学大学院卒業後、旅行会社でマーケティングを担当。広告業界への転身後は、韓国・台湾・香港・マレーシア・インドネシア・タイ・フランス・イタリアなどグローバル市場での広告戦略に携わる。 独立後、韓国・台湾・日本のwebマーケティング〜広告代理業を展開するTAG EIGHT合同会社を設立。訪日プロモーションに協力した日本の自治体は47都道府県のほとんどに上る。
https://tag-8.com/

① 「NAVERブログやっておけばOK」は終わり!SNS・動画サイトも重要

ドンさん
ドンさん

実は、韓国向けプロモーションでもYouTube、TikTok、Instagramなどの重要度が上がっています。
韓国は「NAVER」が有名ですが、NAVERブログにたどり着いてもらうための導線設計にSNSやYouTubeが欠かせないからです。

ドンさん
ドンさん

韓国では検索エンジン「NAVER」を国民の7割が使っていて、GoogleよりもNAVERを使う人のほうが多いです。
このNAVERが運営する韓国最大のブログサービス「NAVERブログ」を多くの人が見ており、多くのインフルエンサー(KOL)も利用しています。

だからこそ、従来の韓国webマーケティングでは「NAVERブログさえやっておけば良い」と思われていました。

ドンさん
ドンさん

韓国の消費者との最初の接点としては、マスメディアの代表格であるテレビはまだ有効です。
ただ、視聴率は韓国でも下がってきていますね。

今はYouTubeなどの動画サイトやInstagramのリールの方がファーストコンタクトになりやすく、特に20代ではTikTokから情報を得る人も多いです。
ゆえにSNS・動画サイトでの露出はマストと言えます。

ドンさん
ドンさん

そして、SNSや動画サイトで情報を見つけた韓国人は、次のステップでもっと詳しい情報を「検索」します。

ここでのNAVER検索で見つけてもらうために、NAVERブログでの発信があるとよいですね。

クリスク
クリスク

なるほど、最初の「認知」を獲得するためのSNS・動画サイトの重要性は、今はどの国でも変わりませんよね。

たとえば訪日韓国人が旅行を計画する際も、今はガイドブックなどよりもオンラインでの情報収集がメインだと思って良いのでしょうか。

ドンさん
ドンさん

世代によると思います。
20〜30代前半の韓国人(MZ世代)は、YouTubeなどSNS・動画サイトからの情報収集が根付いていて、紙の本にはあまり触れてきていません。
今は学校の授業もiPadが主流ですしね。

ただ、それより上の世代では、ガイドブックやブログ、パンフレットや知人からのクチコミなども情報源として重要です。その上でウェブでも検索して、必要な情報を調べる人も多いです。
そういったことを考え合わせると、多チャンネルでのプロモーション展開が必要ですよね。

クリスク
クリスク

その中でも、優先順位が高いのはSNS・動画サイトとNAVERブログとなるわけですね。

ドンさん
ドンさん

もちろん、韓国人の購買行動は商品・サービスの価格によっても変わってきます。

単価の安い商品のプロモーションであれば、動画やSNSだけの展開でもOKです。
例えば単価1,000円前後のコスメの場合、TikTokなどで好きなインフルエンサー(KOL)が勧めているのを見かけてすぐ、スペックなどを調べずにとりあえず購入する人も多いです。

一方、数万円の化粧品であれば、SNSなどで見かけて気になるとスペックや体験記事を検索します。

クリスク
クリスク

当然、旅行は単価の高い商品ですから、NAVER検索を想定した情報発信が必要というわけですね。なるほど。

 

② 「広告」表示はマスト、でも内容が良ければクリックされる

ドンさん
ドンさん

韓国では、企業から報酬を払ってインフルエンサー(KOL)を起用した投稿にも、「広告」表示が法律上義務付けられています。
「広告っぽく見せない」「インフルエンサーを使ってリアルっぽく見せる」は通用しません。

クリスク
クリスク

かなり厳しめの基準ですね。「『広告』表示させたらクリックされなくなる!」と戸惑う日本の企業は多そうです。

ドンさん
ドンさん

ただ、韓国ではダイエット薬などの詐欺広告や誇大広告が社会問題になった経緯があり、国民が広告の受け止め方に慣れています。
「結局、判断するのは消費者」というリテラシーを韓国の国民が持ちつつあるんですね。

ですので、「広告」表示があるからクリックされないということもありません。

ドンさん
ドンさん

「広告」であってもそうでなくても、結局見てもらうためには「楽しいコンテンツ」「おもしろいコンテンツ」が重要です。
商品やサービスをどう見せるか、どうバズらせるかの設計が必要ですね。

 

③ 伝えたい内容は「6割」に抑えよう

クリスク
クリスク

韓国人に向けた情報発信のポイントを、「SNS・動画サイト・NAVERブログ」「おもしろいコンテンツ」以外にもあれば教えてください。

ドンさん
ドンさん

とにかく「シンプル × インパクト」が重要!

今は動画視聴が当たり前になったご時世からか、韓国人も以前ほど文章を読みたがりません。
また、ショート動画の隆盛により、長尺動画の再生数も落ちてきています。
本来長文を投稿できるNAVERブログですら、今は(できるだけきれいな)写真+短文の、シンプルかつインパクトのある内容と構成が重視されていますね。

テキストなら短めのほうが読まれますし、ショート動画も有効です。
細かい情報を長々書き連ねても、読んでくれる人はほとんどいないでしょう。

クリスク
クリスク

ブログで情報発信する場合、商品やサービスの魅力を伝えるために長く書いてしまいそうです……。
「そんなこと知らなかった」と言われるリスクを想定すると、余計に情報が細かくなりそう。

ドンさん
ドンさん

「そんなこと書いていなかったじゃないか」とクレームをつける韓国人はほとんどいないので、訴求したいポイントを絞って発信したほうがいいと思います。
日本人が伝えたいことの6割程度が目安でしょうか。

ドンさん
ドンさん

むしろ、日本だと「隠してた」扱いされるほど簡潔な内容でも、韓国では「私が発見しました!」とSNSに投稿されて広まるケースも多いです。
また、多少マイナスな意見が書かれていても、それを見に行こう、体験してみようと、逆にプラスに働くことも多くあります。

商品やサービスの短所は「いじられるポイント」と考えるくらいでいいのではないでしょうか。

クリスク
クリスク

マイナスなレビューが書かれて炎上することはないんですか?

ドンさん
ドンさん

「薬の成分が違った」など、「そもそもの内容が全然違う」ようなコンテンツは炎上することもありますが、些細な情報の違いくらいは気にしません。
韓国人にとっては「しょせん広告」なのですから。

 

④ インフルエンサー(KOL)には自由に発信させよう

クリスク
クリスク

韓国人向けマーケティングでインフルエンサー(KOL)を起用する際のポイントはありますか?

ドンさん
ドンさん

韓国でインフルエンサーやNAVERブロガーを起用する際は、表現も中身もインフルエンサー・NAVERブロガー主導になるのが定番です。
具体的には「企画から参加してもらって一緒に考える」ですらなく、「ガイドラインだけ渡して中身も表現もまかせる」が望ましいです。

ただ、これも正直なところ日本のクライアント向けの進め方です。韓国国内ではインフルエンサーへのガイドラインすら用意せず、「本当のことを書いてください」とお願いするだけ。

ちなみに、この「本当のことを書いてください」の指示だけでも「広告」表示が必要です。

クリスク
クリスク

「都合の悪いことには触れないでほしい」「誤解を招く表現は変えて欲しい」と思う日本人は多そうです……!

ドンさん
ドンさん

日本の企業や自治体には理解されにくいのですが、表現を指定したり添削したりすると、韓国人から見て「つまらないコンテンツ」になってしまうんですよね。
結果、韓国では浸透しづらくなってしまいます。

むしろ、商品も企業も「いじられまくってバズる」のが韓国
何がバズるのか、フォロワーにウケるのかを一番知っているのはインフルエンサーやNAVERブロガーですから、彼らには「良いことも悪いことも何でも書いてOK」のスタンスであるべきなのです。

 

まとめ:韓国人向けwebマーケティングのポイントとは?

今回のドンさんへのインタビューを通じ、韓国人はSNSや情報へのリテラシーが高いことがわかりました。広告を毛嫌いせず、おもしろい、もしくは自分に役立つと感じた広告はクリックしますし、企業が発信した情報を盲信せずに自ら噛み砕いたり納得したりするインフルエンサー(KOL)を支持するとのことです。

日本の企業は細かい部分にまで配慮できる長所はあるものの、韓国でのプロモーションで成果を上げるためには少々考え方を変える必要はありそう。

何より、NAVERブログ一辺倒ではなく、SNSや動画サイトでのプロモーションの重要性も高いことは押さえておくべきでしょう。

後編では、訪日韓国人へのインバウンド施策を展開する際に押さえておきたい、韓国人の国民性や気をつけるべき点を解説してもらっております。

訪日韓国人向けマーケティング支援は、東南アジア・東アジアでの豊富なマーケティング経験を有するクリスクへお問い合わせください。
(編集協力:大西 桃子)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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