こんにちは、クリスク・インドネシアのジェリーです。
このコラムを読んでいる方の中には、インドネシア市場にアプローチするためにイベント出展やキャンペーンをしようと考えている方も少なくないと思います。
以前にこのコラムでJNTOが行ったジャパントラベルフェア2019について紹介しましたが、そこに来場していたインドネシア人のお客さんにイベントに参加した理由や日本旅行についてのリアルな声を聞いてきました。
インドネシアのインバウンドは「ムスリムフレンドリー」がキーワード! 2019年ビジット・ジャパンレポート
インドネシア市場へのアプローチの参考にしてみてくださいね!
インタビューで聞いたこと
インタビューは一問一答形式で、来場したいたインドネシア人の方に同じ質問を投げかけました。
- 職業
- 良く使うSNS
- 日本の何に興味があるか
- 日本のどこに行きたいか
- 日本で何をしたいか
- 日本のハラル対応で気にしていることはあるか
インドネシアでは80% がムスリム(イスラム教の方)ですが、日本はハラル対応(ムスリムフレンドリー)があまり進んでいないという話も耳にします。そこで、インドネシア人はハラルの食事や祈る場所など、旅行するときにどれくらい気にするのかも合わせてヒアリングしました。
ハラル対応とは?
イスラム法において合法なものの事をハラルといい、非合法なもののことをハラムといいます。
ハラルに処理された食品はムスリムの人のみが食するものではなく、もちろん誰でも食することができます。食肉に関しては血抜きをするため、バクテリアの繁殖を防ぎ鮮度を保つため、清潔なまま食する事ができます。ハラル対応と言えば食品だけのことと捉える人もいますが、実際には加工品や化粧品についても、原材料にハラルではない成分を含むもの(ポークエキス、ゼラチン、豚脂など)を利用することもできません。
参考)https://jhalal.com/halal
対象者1:小さな娘を連れたお母さん ディナさん
名前:ディナさん
年齢:28歳
- 職業:主婦
- 良く使うSNS:Instagram、Facebook
- 日本の何に興味があるか:観光地全般
- 日本のどこに行きたいか:東京とディズニーランドに行きたい
- 日本で何をしたいか:観光
- 日本のハラル対応で気にしていることはあるか:はい、気にします。ハラルのロゴマークかHalalの文字があったほうがいいと思います。祈る場所はあまり気にしません。どこでもできるので大丈夫です。
対象者2:学生のザフラさん
名前:ザフラさん
年齢:20歳
- 職業:学生
- 良く使うSNS:Instagram
- 日本の何に興味があるか:日本文化が大好き
- 日本のどこに行きたいか:北海道、沖縄、ゴールデンルート(東京~京都)
- 日本で何をしたいか:観光
- 日本のハラル対応で気にしていることはあるか:気にしません
対象者3:会社員のフラウさん(写真なし)
名前:フランさん
年齢:20歳
- 職業:会社員
- 良く使うSNS:Instagram、Facebook
- 日本の何に興味があるか:きれいな景色
- 日本のどこに行きたいか:東京・京都 (ゴールデンルート)
- 日本で何をしたいか:ホリデー
- 日本のハラル対応で気にしていることはあるか:気にします。ハラルのロゴマークなどがなくても大丈夫ですが、豚とアルコールが入っているかどうかは確認したいです。
対象者4:過去にも訪日経験あり リエンさん
名前:リエンさん
年齢:23歳
- 職業:先生・主婦
- 良く使うSNS:Instagram、Facebook
- 日本の何に興味があるか:文化・食べ物・歴史など
- 日本のどこに行きたいか:北海道(日本は2回行ったことアリ)
- 日本で何をしたいか:(また)新婚旅行に行きたい
- 日本のハラル対応で気にしていることはあるか:私はクリスチャンなのでなんでも食べますが、イスラム教の友達と日本に行ったときはすごく気になりました。
対象者5:ムスリムではない エリカさん
左:エリヴァさん、右:エリカさん
名前:エリカさん
年齢:21歳
- 職業:会社員
- 良く使うSNS:Instagram
- 日本の何に興味があるか:日本のライフスタイル文化
- 日本のどこに行きたいか:九州
- 日本で何をしたいか:温泉に入りたい
- 日本のハラル対応で気にしていることはあるか:私は気にしませんがイスラム教の友達は気にしますね。ハラル対応してるかどうかは心が大事です。
インタビューの回答を聞いていると、日本への旅行の興味がより具体的になってきているように感じられました。また、ムスリムではない人でも、一緒に行く友人がムスリムだとハラル対応についても気にせざるを得ないのは当然ですね。
日本でもさらにムスリムフレンドリーな観光地が増え、インドネシア人にそれを知らせることができれば、インドネシアから日本への観光客増加につながることは間違いないと思います。
(編集:きたざわあいこ)