こんにちは! クリスク・インドネシアのタニアです。
インドネシアでは、InstagramがFacebookやWhatsappに次いで3番目に広く使用されているSNSです。
NapoleonCatのデータによると、2021年1月のインドネシアのInstagramユーザーは8,320万人、総人口の29.8%に達しました。
また、年齢層は18〜24歳の利用者が一番多く(36.4%)、25〜34歳(31.6%)と続きます。男女比としては、若干女性が多い状況です(52.6%)。
インドネシアでこれだけ多くの利用者がいるInstagram。
多数の広告が配信されており、企業やブランドの広告をストーリーやフィードで見ない日はありません。
では、インドネシア人をターゲットにした広告にはどのようなクリエティブが使われているのでしょうか?
今回の記事では、Instagramの広告事例をいくつか紹介したいと思います。
広告事例① Kopi Kenangan(コーヒーチェーン)
近年、インドネシアではライフスタイルとしてコーヒーを飲む傾向があり、さまざまなコーヒーブランドやコーヒーショップが設立されています。
そんな中、2017年に設立されたKopi Kenanganは、成功しているコーヒーブランドの1つです。
Kopi Kenanganは、ユニークなメニューの組み合わせとネーミングで有名です。
例えば、Kopi Kenangan Mantan(元恋人の思い出コーヒー)と呼ばれるパームシュガーミルクコーヒーです。これは、インドネシア人、特に若者の間でポピュラーなメニューとして受け入れられています。
Kopi KenanganのInstagram広告
インドネシアでは「ある状況でいろいろなタイプの人を紹介する動画」が現在流行っています。これにならい、Kopi Kenanganもバースデイパーティーの様々なタイプの人を紹介するクリエイティブを作成しました。
動画中にコーヒーやパンなどKopi Kenanganの商品が登場します。
商品だけでなく、実際に飲んだり食べたりする人を見ることができるので、楽しい要素が加わります。
広告事例② Rollover Reaction(化粧品)
ブランドが販売している商品は数が多いため、ニーズや好みに合ったおすすめがあれば消費者も商品選択がしやすくなります。そこで、インフルエンサーを活用したおすすめ形式でのプロモーションを行うブランドは少なくありません。
しかし、インドネシアのローカルメイクアップブランドであるRollover Reactionは、ブランドのスタッフがおすすめを提示するという、少し違ったアプローチを行っています。
GetReady with Me動画リーズでは、Rollover Reactionは、さまざまな肌のタイプと色、メイクの習慣、好みを持つ女性たちを示しています。インフルエンサーやメイクアップアーティストだけでなく、ブランド自体のアートディレクターも商品のおすすめを与えます。
これは、顧客が自分に適した商品を見つけるのに役立ちます。さらに、ブランドのアートディレクターはより詳しいプロダクトノレッジを持っているため、顧客の信頼を高めることができます。
広告事例③ Tokopedia(ECサイト)
レビュータイプのプロモーションは、商品の写真や動画を表示するよりも、使い方や商品の実際の仕組みなどを示すため、より効果的と考えられます。
インドネシア最大のECサイトTokopediaは、この方法を使って、サイトで販売する商品を宣伝しています。
広告事例④ Spilla Jewelry(ジュエリー)
ブランドが自社製品を直接プロモーションしない場合があります。カスタムメイドのジュエリーのであるSpillaJewelryもそんなブランドのひとつです。
顧客が結婚指輪を選ぶためには、基本的な情報を知る必要があります。 そのため、ブランドは素材やその素材を選ぶ理由について知識を共有する投稿を行いました。
<投稿イメージ>
①「シルバーの指輪を買いたいと考えているが、まだ迷っていますか?」などの質問をスートリーで投稿
②指輪の素材や長所と短所などについて簡単に説明
③商品の写真付きでもう一度「どうですか? シルバーの指輪に興味がありますか?」と質問
このような投稿で、興味がある人は詳細を見てくれるでしょう。このタイプのプロモーションは教育的であるため、視聴エンゲージメントを高める可能性があります。
まとめ
各企業はInstagramで自社製品をプロモーションする時に様々なアプローチを使います。簡単に写真を使ってInstagramストーリーに投稿するか、リール動画を作ってもっと楽しいアプローチを使うこともあります。
しかし、今回紹介した事例のようにインドネシアの現在のトレンドを取り入れることで、顧客の注目を集められるかもしれません。
今回ご紹介した事例は、Instagram広告のほんの一部です。インドネシア市場に参入するための広告アプローチはまだたくさんあります。SNSを通じてインドネシアでプロモーションをしたいと考えている方は、お気軽にクリスク・インドネシアにご連絡してください!
(執筆:Tania Paramita/編集:きたざわあいこ)