こんにちは。
クリスク・インドネシアのジェリーです
1998年、インドネシアでのインターネットユーザー数は50万人でしたが、2017年には8,400万人がインターネットを利用するようになり、オンライン普及率も50%を超えました。
調査によると、ユーザー数は2018年から2023年までに平均して10.2%ずつ増加し、2023年にはユーザー数が1億5,000万人に達すると予測されています。
そんなインターネットユーザーが急増しているインドネシアにおいて、SNSがどのように使われているかを紹介していきたいと思います。
インドネシア人のインターネットを使う目的
インドネシア人は1日にインターネットを約8時間36分程利用するそうです。そんなに長い時間、インターネットを利用する目的はなんなのでしょう。
2018年のデータによると、インターネットの使用目的は、最も多かったのがコミュニケーション(93.46%)、その次に情報検索(76.88%)、エンターテイメント、作業、勉強と続きます。
具体的なアクティビティとしては、コミュニケーションは電子メール、インスタントメッセージング、スカイプ、ソーシャルメディアなどで、81.90%。Webブラウジングは60.24%に達します。
インターネットとSNSのアクセス時間
2019年、インドネシアで最も広く使用されているソーシャルネットワークサービスはFacebookです。インドネシアでは人口の45%・約1億2千万人が利用しており、日本の人口と同じ規模で利用されています。
インドネシアでのFacebookユーザーは20-40代が多数で、SNS利用時間は1日約3時間26分ほどです。
2018年の「We Are Social」によるリポートでは、インドネシアでよく利用されるSNSは、YouTube、Facebook、WhatsApp、Instagram、LINEであるとのこと。これらのプラットフォームは、マーケティング活動に利用されています。
インドネシアのデジタルマーケティング事情
インドネシアの人口は2億6300万人を超えており、ローカル企業や外国企業が市場に参入しようとする大きな可能性を秘めています。
また、ソーシャルメディアとインターネットの使用率は急速に上昇しているため、デジタルマーケティングの重要性は非常に高いと言っていいでしょう。
さらに、インドネシア人は商品を買う前に家族や友人からのアドバイスとオススメを教えてもらう傾向があります。消費者は、口コミを受けてから買うかどうか判断するのですが、口コミが商品ブランドのイメージに大きく影響するすいという傾向があり、それは特に日用消費財(FMCG)に強く現れます。
こういったインドネシア人の傾向を利用するため、インフルエンサーマーケティングや、SNS、口コミを利用したマーケティングは必須だと言えます。
インドネシアローカル企業の成功事例
インドネシアのローカルブランドTokopedia(ローカルEコマース)は、YouTubeで最大のビューワー数を誇り、この記事を書いている時点で6億5120万回以上再生されています。
Tokopediaはテレビコマーシャルと一緒にYouTubeを使用してオンラインで動画を公開します。内容はeコマース販売者に関するストーリーの特集ですが、商品キャンペーンのために、何人ものKOLとインフルエンサーを使用しています。
インフルエンサー(Edho Zell)を使うTokopediaのCM
引用元: https://www.youtube.com/watch?v=1aZzueHcAik
このようにインフルエンサーを活用したキャンペーンは東南アジア各国でも非常に注目されており、成果にもつながっているマーケティング手法ですよね。
次回は、インドネシアのインフルエンサー事情について詳しく説明していきたいと思います。
(編集:きたざわあいこ)