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【中国】2024年のトレンド速報:デジタルマーケティングを進化させるAI・IT技術最前線

IT技術の革新とともに、デジタルマーケティングにおいてもさまざまな最新技術が使われるようになっている昨今。IT産業が急発展した中国では、今どのように生成AIなどのテクノロジーが活用されているのでしょうか?

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【中国】2024年のトレンド速報:デジタルマーケティングを進化させるAI・IT技術最前線
9:21

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IT技術の進化とAI時代の到来により、デジタルマーケティングの手法もどんどん変化を遂げている昨今。効果的にプロモーションを行うためには、広告制作、市場データの分析、ターゲティングなどにおいて、最新技術のキャッチアップや実践スキルは欠かせないものとなっています。
そして、海外に進出するのであれば、その国々のテクノロジーの進化に合わせてデジタルマーケティングを進めることが欠かせません。

では、国家戦略としてIT産業の強化を進めてきた中国では、2024年、デジタルマーケティングにおいてどんなテクノロジーの進化が見られたのでしょうか。
クリスクで中華圏を中心に担当するデンに、最新情報を報告してもらいました!

 

潜在層に最適化したアプローチができる!「AIプログラマティック広告」

クリスク
クリスク

2024年は、世界的にAIの普及が一気に進んだ年になったと思います。

中国でも、AIを駆使したマーケティングが目立つようになってきたとか?

田
デン

はい。
AIによってデジタル広告の配信を自動化し、効率的にターゲットに向けて精度の高い広告表示ができる「AIプログラマティック広告」は一般的になってきていますね。

クリスク
クリスク

AIプログラマティック広告の利点について、具体的に教えてください。

田
デン

たとえば日本に旅行に行きたい人は、日本に行く前にSNSを通じて「日本旅行」「日本 観光」「日本 宿泊」などと検索をします。

AIプログラマティック広告を使うと、そういった検索をした人をターゲットに、日本へ行く航空券、日本のホテル、観光地などの広告を、AIによって自動的に表示させることができます。
その人が実際に日本に到着してからも、SNSを開くと広告表示されるようにターゲティングすることが可能になるわけです。

クリスク
クリスク

旅行前にターゲティングされた人が、旅行中にもそのスケジュールに合わせてリターゲティングされるんですね。

田
デン

そうです。
それもかなり精度が高く、たとえば銀座にその人がいれば、銀座駅から半径1km以内にいる人をターゲットにした広告が流れるとか、お店に近づいたら広告でクーポンを配信するというように、その人の行動に合わせてタイミングを逃さず、的確にターゲティングできるのがメリットです。

クリスク
クリスク

中国でも実際に効果を発揮しているんですか?

田
デン

もちろんです。
人の手を介さずに素早く的確にプロモーションができるということで、大好評となっています。

クリスク
クリスク

AIプログラマティック広告のサービスを提供する会社はいくつかあるのでしょうか。

田
デン

はい。
有名なところでは香港の「EternityX」社https://www.eternityx.com/)があります。

中国のSNSやECサイト、検索エンジン、位置情報、購買情報など膨大なデータを収集し、これらのデータをもとにターゲティング広告配信を行っている会社です。
クリスクも提携していますが、EternityXは価格に対して質の良いサービスを提供できると思います。

2024年には中華圏の数社で実績も上げていて、クライアントからも好評をいただきました。

クリスク
クリスク

2025年には、AIプログラマティック広告はデジタルマーケティングでは活用必須になりそうですね。

田
デン

そうだと思います。
すでに企業からのお問い合わせも増えていますし、ぜひ相談していただきたいですね!

 

生成AIでターゲットにササる広告を量産:Web上でも街中でも表示

クリスク
クリスク

他に、中国のマーケティングでAIが使われている例はありますか?

田
デン

クリエイティブな面でも、もちろんAIが活用されています。

以前にも当ブログのベトナムの記事で紹介されていましたが、AIで生成したアニメーションを広告に使う事例が、今年は各国で急増しています。
中国でももちろん、増えています。
https://www.clisk.com/web-marketing/vietnam-sns-marketing-20231025

クリスク
クリスク

どんな企業が使っているんですか?

田
デン

あらゆる業界で、大手・中小問わず見かけるようになりました。
公共広告でも使われています。

私が見たものだと、アイスクリームのメーカーや、大手宅配サービスの企業などです。
宅配サービスの企業だと、バス停などの交通広告でも見かけました。

クリスク
クリスク

具体的にどの部分をAIが担っているんですか?

田
デン

クリエイティブで言えば、商品やサービスのターゲットにササるキャッチコピーや画像、映像を、膨大なデータをもとに生成AIが作ってくれるわけです。 

クリスク
クリスク

コピーライターやイラストレーター、デザイナーなどを使わずにAIで広告が生成できるのは、企業にとっても大きなメリットですよね。

田
デン

はい。
しかも、何パターンも作れるのも魅力だと思います。

音楽業界にもAIは進出していて、中国では2022年に、Tencent Music Entertainment(TME)が、AIボーカルの楽曲が1億ストリーミングを突破したことが話題になっていました(https://block.fm/news/ai-voice-100-million-streams)。
また、ライブコマースでもバーチャルキャラクター(AIライバー)によるライブ配信が増えています。

クリスク
クリスク

インフルエンサーではなく、AIライバーを使うケースも出てきているんですね。

 

身分証明カード1枚で、交通機関もテーマパークもラクラク入場

クリスク
クリスク

AIの他に、2024年に進化した技術はありますか?

田
デン

5月に中国に帰省したときに驚いたのが、身分証明書となるIDカード1枚で、何もかもできるようになっていたことです。

どこかに旅行する際も、事前にバスや鉄道、飛行機などの交通チケットや観光スポットの入場チケットなどをIDカードに紐付けて予約購入することができて、現地にいけばカード1枚でどこにでもスイスイ入れるんです。

クリスク
クリスク

日本のマイナンバーカードと比べるとだいぶ進んでいますね。

IDカードは国民が全員持っているんですか?

田
デン

中国人はみんな持っている「中华人民共和国身份证」というものです。

クリスク
クリスク

中国は世界の中でも、だいぶテクノロジーが進化しているんですね。

田
デン

はい。
自動車の自動運転化も進んでいて、2024年にはIT企業のバイドゥ(百度)が無人タクシーの正式営業を始めています。

また、観光地などではGPSを使った観光案内サービスが導入されていたのにも驚きました。
GPSが搭載されたイヤホンを耳につけると、その人がどこにいるかをGPSで把握して自動的に音声案内をしてくれるんです。

クリスク
クリスク

それは便利ですね!
外国語にも対応しているんですか?

田
デン

世界30カ国の言語に対応していて、サービス料金も日本円で500円かからないくらいの手軽さです。

中国ではGoogleマップが使えないので、その代わりにGPSを使った案内が開発されたようです。

クリスク
クリスク

初期コストはかかっても、一度導入すれば案内にかかる人件費などが大きく削減できますし、利便性を提供することでより多くの観光客を呼び込めそうです。

日本では交通や看板がわかりにくかったりと訪日客にとっては不便な観光地もまだ多いので、需要はありそうですね。

田
デン

AIをはじめ技術はどんどん進化していくので、2025年はデジタルマーケティングにも新しいテクノロジーを積極的に取り入れていくことが必須だと思いますよ!

 

まとめ:2025年、中華圏のマーケティングではAI活用がマスト!?

今、中華圏や東南アジアの現地企業では、ITを駆使したマーケティングが一般的になってきています。AIを中心に技術革新は想像以上に進行しており、AIプログラマティック広告も欧米や中国ではすでに広く普及、東南アジアでも徐々に見られ始めていると言います。
2025年は現地での市場拡大においても、インバウンド対策においても、遅れをとらないように情報収集をしていく必要性がより高まっていくでしょう。ITを駆使していかによいタイミングで、的確に絞り込まれたターゲットに情報を届けるかが勝負になってきそうです。

クリスクでは、現地スタッフやパートナー企業から各国の最新情報を収集し、マーケティングに活用しています。中国をはじめアジア各国に進出を考えている企業の方は、ぜひお問い合わせください!
(編集協力:大西 桃子)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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